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演:真矢みき


概要


『THE MOVIE2』で初登場。

警視庁刑事部捜査第一課第二強行犯捜査管理官・警視正 → 警察庁組織改革審議委員会 委員・警視長 。

昭和43年1月31日生まれ。A型(※月日は真矢本人と同じ)。

本籍・大阪府。自宅は警察庁宿舎。

最終学歴・東京大学法学部卒業。

警視庁総務部広報課を利用して自身を上層部に売り込み、女性初の刑事部管理官となる。

お台場で発生した台場役員連続殺人事件に際し、刑事部管理官として初めて合同捜査本部の指揮をとる事となる。


人物像

名実共にエリートであるが、それ故にその性格を一言でいうと『エリートの悪い一面を凝り固めた』ものである。

所轄の捜査員を「使いっ走り」「消耗品」と吐き捨てるだけでなく、それを擁護する室井慎次等の中立的な幹部を露骨なまでに見下す典型的な本庁寄りの考えの持ち主で、監視カメラとモニターを使った半ば盗撮じみた大衆の監視といったグレーゾーンな捜査を「世の中を平和に保つ為」と導入する事に躊躇しない。


登場時には青島俊作に対して「事件は会議室で起きている」と言い、前作(THE MOVIE)において「事件は現場で起きている」と言った青島の考えを真っ向から否定した。

当人は安楽椅子探偵を気取った様に常に自身を始めとする本庁捜査官(所謂「キャリア組」)らのプロファイリングを基づいた捜査を行おうとするが、その実、キャリア組の報告や指揮ばかりを優先し、所轄捜査員を蔑ろにしたり、自分の手を汚さない自己保身を最優先する指示や自身の権威最優先の指示(「自身が命令を下すまで捜査員は行動するな」等)をする為、結果的に捜査の混乱を招く事となる。


その上、肝心の現場経験がない故、常に変化する現場の状況を全く想定しておらず、自身の許容範囲を逸する程の想定外の事態に陥ると己を律しきれなくなる。


功名心も非常に高く、更なる出世のためいつも広報のカメラを引き連れている。


劇中の活躍


初登場時

台場役員連続殺人事件合同捜査本部長として事件解決を目指し、監視モニターの監視役として室井が青島と恩田に監視員を務めさせるが、2人がモニターの映像からこの時、連続殺人事件と共にお台場周辺で横行していたスリ事件と噛みつき魔事件の犯人を見つけた事から、本来の監視の役割を投げ出して、独断で犯人逮捕に出向いてしまい(その上、結局どちらの犯人にも逃げられてしまった)、その間に第二の殺人事件が発生してしまった事で、沖田はその責任を二人を監視員に選んだ捜査副本部長の室井の選択責任であるとして、彼をモニター監視員に回す事(実質的な降格)を間接強制的に命令した。


警察側に直接交渉を図ってきた殺人事件の犯人グループに対し、自ら交渉人となって対応しようとするが、その不遜な態度が気に入らなかった犯人側の機嫌を損ね、交渉は失敗に終わる(その後、交渉人は本庁から専門家を呼ぶ事となった)。


その後、青島と恩田の二人には第二の事件の重要参考人となった女性の身辺警護を任せるが、その警護の最中に2人はまたもスリ事件と噛みつき魔事件の犯人と遭遇するが、沖田はあくまでも警護を優先する様にしつこく指示を出した事で、思うように動けず、結局青島、恩田はまたもそれぞれ犯人を取り逃がす羽目になった。


当然、納得できない2人から「事件の大きさで仕事をしているわけではない」と反論されるが、「そんな(スリや噛みつき事件なんて重要でもない)事件の捜査なんかしなければいい」とまで言い放ち、それに憤慨する青島を「感情的ね。組織に“感情”なんて必要ないのよ」とトドメの様に嘯く事で、一時は彼の最大の持ち味であった警察官としての誇りや自信、モチベーションを喪失させ、自暴自棄寸前に陥らせてしまう程に、その心を大きく挫く事となった。


その後、監視モニターと真下による交渉を兼用した捜査で少しずつ犯人グループの全容が明らかとなる中、遂に室井が公衆電話で電話をかけていた犯人を監視モニターから特定するも、数々の悪条件が重なった事で、自身の出した指示が現場の捜査員達に伝わらず、遂にはいち早く現場に駆けつけた捜査員の柏木が、反対に犯人グループに拉致されてしまうという事態が起きてしまう。


犯人を取り逃がした上に、捜査員を人質にとられるという不測の事態に焦った沖田は、直ちにお台場を封鎖する様に捜査員に指示を出すが、お台場はレインボーブリッジをはじめ、多くの幹線道路や鉄道、トンネルなどが通っており、すべてを封鎖するには多くの手続きが必要となる為、封鎖は難儀する事となる(この最中に青島が言った「レインボーブリッジ封鎖できません!」という台詞は今作を代表とする名台詞のひとつである)。


それでも、先の柏木が拉致された直後に恩田がやっと取り押さえる事が出来たスリグループから押収した財布が犯人グループの一人のものであり、さらに財布の中からはアジト及び移動手段としていた建設中のトンネルの地図が発見され、沖田もすぐさまSATを現場に急行させる(皮肉にも沖田が「捜査なんかしなくていい」と言いのけた事件から今回の事件に関する重要な手がかりが見つかり、捜査が大きく進展する形となった)。


一方、独自に捜査を進めていた青島や恩田も沖田の指示を無視してそれぞれ動き、遂に恩田が柏木を人質にしながら逃亡途中だった犯人グループの数人と遭遇するが、犯人達は銃を持ったまま、多くの市民や観光客もいる場所へと飛び出してしまい、そこへ青島と共に到着したSATから発砲許可を求められるも、周辺に大勢の人がいる事を知った沖田は許可を出す事が出来ず、そうこうしている内に、興奮した犯人が現場に居合わせた子供(スリグループに加わっていた親子の娘)に銃口を向け、咄嗟にそれを庇った恩田が撃たれ、重症を負ってしまう。

この事態に完全に動揺した沖田が愕然としていた間に、またもや犯人達にみすみす逃げられてしまい、人質とされた柏木も依然助けられずじまいとなった。


こうして2度も犯人を取り逃してしまった上に、捜査員からは相次いで人質(柏木)、重傷者(恩田)が出てしまうという大失態を前に、完全に面目を失った沖田は、このままでは自分の立場が危うくなると危惧し、半ば強引に事件を解決させようと、広域警戒警備第二波の指示を出そうとするが、この時は既にパニック状態であることは一目瞭然であり、余裕がないあまり、一連の失態を「勝手な行動」を繰り返した青島や恩田ら所轄捜査員のせいであると責任を擦り付けるばかりか、遂には自身の直属の部下であるはずの本庁捜査員をも消耗品扱いする内容の発言をする。


それにより遂に堪忍袋の緒が切れた和久さんを筆頭に、捜査本部の全捜査員から不満と不信を買ってしまい、新城補佐官の本庁への進言により本部長を解任され、本庁へ送り返されたのだった。


この後任本部長には、室井が就く事になり、室井は「キャリアや所轄、役職など関係なく刑事達から情報を求める」「上からの指示を待たずに現場の判断で動くことを許可する」と沖田とは何もかも正反対な捜査方針をとる事で、事件を解決へと導いた。


その後の活躍

以上のように管理官となった直後の『THE MOVIE 2』においては、出世や権力への執着心と自身の地位に対するプライドが異常に高い人物だったが、この台場役員連続殺人事件の後、一連の失態を追求すべく開かれた査問会で室井が沖田を守ったため、それ以降は室井のシンパとなり、『容疑者 室井慎次』では新城とともに室井の窮地を救うべく尽力する(ただし、これらは映像には無く裏設定である)。


『弁護士 灰島秀樹』では、殺人事件の調査中に室井の事件の際に面識のあった灰島秀樹と偶然再会。灰島から被疑者のヒントを貰う見返りとして、博覧会計画反対運動を巡る陰謀の情報を灰島に提供する。


『THE FINAL』のラストで室井、新城とともに現職は不明だが、階級は警視長、警察庁組織改革審議委員会 委員に任ぜられている。


評価


『THE MOVIE2』では所謂『悪い意味でエリート』な性格が仇となって、湾岸署の署員らの足を散々引っ張り続け、終始目の上のたんこぶのような存在として青島達の捜査の弊害になっていた。


一方で、室井からは「警視庁のお飾りに仕立て上げられた憐れな人物」と評され、彼女の自信とは裏腹に警視庁の中では然程その存在を重要視されていない事が示唆されている(室井が先述の査問会で、散々『THE MOVIE2』で蔑ろにされた沖田の事を庇ったのもその辺りの事情が絡んだ故と思われる)。


また、沖田の指示に従わず、独自に捜査を進めようとした青島や恩田の行動を「勝手な行動」と非難する沖田の言い分も決して間違いではなく、実際に彼らの独断行動によって結果的に第二の犯行が行われた際に、犯人を早急に取り押さえる事ができなかったり、所轄捜査員に対して待機命令を下していた沖田の指示に反発して、恩田が独断で犯人グループの潜伏場所に赴いて、図らずも犯人と接触してしまった結果、SATの行動が阻害される状況を作ってしまったのも事実である。


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