概要じゃよー
謎の自称宇宙人:ファーザーとその息子(勝手にそう指名された)オンナスキーがナオン(女のことね)にモテるために悪戦苦闘するという作品。
ながいけん特有のセリフセンスや支離滅裂で不条理極まるギャグ展開から熱烈なファンを獲得したが、2000年に連載休止。
その後ヤングサンデーにて連載するも長続きせず、新装版が出版されるまで音沙汰がなかった。
読者人気の高さもさることながら、同業者にファンが多いことで有名。高橋留美子と曽田正人は帯にて絶賛し、椎名高志、ゆうきまさみ、畑健二郎にいたっては作品の中に同作キャラを登場させたりしている。
読者公募にて決定した公式略称は「キムタク」
合言葉は「ジーク・ナオン」
キャラクターじゃよー
ファーザー
本作の主人公にして自称謎の宇宙人。通称:ファー様。
密あふるる約束の地、自分とナオンだけの理想国家建国のために日々建国活動(要するにナンパ)を続けているが上手くいったためしがない。
宇宙の掟で下半身は常に白ブリーフ一枚&裸足。ズボンを履くと死ぬ。
主食はとんかつで無駄に不死身。何回死んでも蘇る。
「ギャワー」
オンナスキー
ファーザーと暮らしている学生。本名:深田一郎。モテたいお年頃のためファー様の無茶なナンパにも渋々付き合っている。
結構ドライで、身に危険が及びそうになるとファー様を置いてとっとと逃げてしまうが、あまり責める気にはなれない。
「僕、帰っていいか?」
アンゴルモア大王
特に悪いことはしていないのに無駄に資金力と組織力を有している悪の組織「デビル教団」のトップ。
偽善者トーマス
自称:キャプテン・トーマス。ファー様以上の弱虫。
偽善者的行動と下品でいやらしい性格からオンナスキーには蛇蝎のように嫌われている。
余談じゃよー
- スケベスト・オンナスキー
「マンガファンロード」に掲載された、本作の原型的作品。
前編「Z作戦」、後編「MO作戦」がある。
内容は、『ファーザーな性格のオンナスキーが、ナンパしまくる』という、本作とほぼ同じもの。
主人公の「スケベスト・オンナスキー」は、本作のオンナスキーとほぼ同じ外観だが、性格はファーザーに近い。
自称「並みのド助平のいやらしさが富士山と同じくらいの高さなら、自分のいやらしさは富士山がとんがってた場合の高さだ」。
毎回、うまくいきっこないナンパを行い、失敗しまくるという、これまた本作と同じような結果に。そしてそのたび、アパートの自室でトンカツ定食を食いまくっている。
ただし警察には弱く、毎回お巡りさんを呼ばれる。そして「このような欠点がなければ、私はエロトピアに送られてしまうんだー」と自覚もしている。
後編では、父親のスケベヌコフ・オンナスキーが登場(こちらは、シルクハットにモノクルと、外見だけはダンディな中年男性)。ただしスケベストは知らず、スケベヌコフ本人も
「私だってお前(スケベスト)なんか知らん。だけど父親なんだ」と言っている。
しかしスケベヌコフも、息子同様にナンパはうまくいかない。最終手段に「自分が女を襲うから、そこに助けに現れろ」という作戦を立てて実行。
しかし、公園のベンチに座っている女子高生に対し、鼻をほじりながら
「娘、私と婚前交渉を前提としたおつきあいをしませんか、ワーハハハ」と迫るが、その女子高生は顔を赤らめそれを承諾。
それを知らずに現れたスケベストがスケベヌコフを殴り飛ばし、そこから警察を呼ばれ、またもナンパ失敗……というオチで終わる。
ナンパの一例
:見ず知らずの女性に「久しぶり」と声をかけるが、「どちら様でしたっけ」と聞かれ、
「ほら、私だよ! アフリカのンポポガ小学校でいっしょにシマウマにまたがってライオン狩りしたじゃないかーっ」
「忘れたのかい、その時いっしょに行ったバンポパが食われたじゃないかあ」
(当然、「そんな大冒険した覚えないんですけど」と引かれ、さらに迫ったため、お巡りさんを呼ばれる)