概要
『カスタムロボ』シリーズに登場する悪の組織の1つ。
ロボティクス犯罪において闇組織ドレッドと勢力を二分する組織。数年前まで鳴りを潜めていたが突如活動を再開した。
各所に潜り込ませた団員を使い催眠チップというパーツをカスタムロボに組み込むことで持ち主を洗脳しアジトへ誘導する工作を行っており、引き摺り込んだ子供を兵士に仕立て上げて戦場に送っていた模様。
山奥にあるアジトと街の間にはコマンダーを育成する養成機関『タクマ塾』があり操られた被害者が敷地を通るせいでタクマ塾に黒い噂が流れる原因となっていた。
塾生も質の良いコマンダーとして度々拉致しており、タクマ塾にしてみれば手塩にかけて育てた塾生を攫われた挙句に失踪事件の濡れ衣を着せられる状況になってしまっていた。
アジト内部はバリアやトランスポーターに加えて警備用に自律機動型ロボを配備するなどドレッドより充実した設備を備えているが、攫った子供が多すぎて侵入者と区別がつかなくなる弊害が起きている。
構成員
ドレッドの幹部がボス+四天王の5人だったのに対してゴライアスはボス+三人衆の4人。
ただし幹部以外にも違法パーツ所持者がおり、さらに催眠チップで人数を大幅に増やしているため総戦力はかなり多い。
幹部
- コテング
三人衆最年少。自他共に認める天才だが主人公を「イモ(名前)」呼ばわりするなど他人を見下す悪癖がある。
使用ロボは高い機動力を持つ『ルーク』。専用違法パーツは障害物から焼き出して遠距離から狙い撃つ構成。
- ボロンジ
天狗のような長い鼻が特徴の老人でその熟成されたバトルは誰もが一目置くと言われる。
バトルでは愛機『虚無僧』で空を飛び回り足場の悪いステージにボム&ポッドをばら撒いて動きを封じてくる。
- ロウガ
ゴライアス三人衆のリーダー格。
実は最初に出会う幹部で表の世界でも姿を見られるがどう見ても一般人に見えない風貌なため目立つ。
使用するロボは『ウルフェン』。
戦闘員には「対戦相手はロウガの攻撃が見えず何も判らない内に負けていく」と恐れられているが、その実態は『V2』以降定番となるステルスダッシュ+近距離ガンを主軸にしたインファイター。
一般
台詞をよく見るとドレッドから流れてきたと思しき者がいる。
- 戦闘員
モブすら画面外から飛び降りてきたり一跳びで画面から離脱できる身体能力を持つ。制服はショッカーじみた全身タイツ+白い仮面で黒いのが男で赤いのが女。
余談だが、どちらの組織に入るか迷った結果全身タイツを嫌がってドレッドを選んだ女モブがいる。
- 団員
アメフト選手のような黒いアーマーに身を包んでいる。ゴツい見かけによらず研究などが仕事らしく作中で戦う描写が無い。
その他
ゴライアスの技術セクション担当。
闇組織ドレッドに所属していた科学者で1年前に組織が壊滅し投獄されていたがゴライアスにスカウトされ脱走した。
スパイとして暗躍していた『初代』とは打って変わり、新たな発明や自律機動型ロボを使った物量戦でプレイヤーの行く手を阻む。
バトルでは前作に続き自律機動型の『オラクルヘッド』を使う他、新たに『スティンガーヘッド』を使用する。
- ジロウ
グレートロボカップ常連の強豪でゴライアス突入メンバーの一人。
落とし穴で分断された所をよりにもよって違法パーツ装備かつ相性最悪なロウガとマッチアップしてしまいあえなく敗北。操られた状態で主人公の前に立ち塞がる。
- ケンゴ
事故で亡くなったと思われていたコマンダー三兄弟の長兄。
強さを求めゴライアスに入団したがすぐに自らの過ちに気づいて脱走しようとするも逃げられず幽閉されていた。
- ツルギ&ヤイバ
ケンゴの弟である双子。
二人ともロウガの口車に乗ってゴライアスについてしまう。
ホムラの発明品から製造されたデュアルダイブ専用合体ロボ『ベイオネット』を駆り主人公に襲いかかる。
ネタバレ注意!!
- ロクドウ
ゴライアスの総統。昔は腕の立つコマンダーだったが現在は大病を抱え立つこともままならなくなっている。
カスタムロボにダイブすることも出来ないため、代わりに専用の自律機動型ロボ『ジェイムスン』で戦う。
余談だが、公式サイトで見られる全身像では肩パッドから大きなトゲが生えた金色のプロテクターと、ロウガ共々外に出るにはかなり目立つ格好をしている(差分が無いだけで普通の服装をしていたのかもしれないが)。
コマンダーの洗脳や違法ロボの開発といった非道を極める悪の組織の総統という立場の割には娘想いだったり、せめて散るなら戦って散ると病気をおしてダイブしようとしたりするなど武人としての矜持や親としての優しさを備えた複雑な人物。
- ナナセ
タクマ塾幹部で塾生と共に催眠チップで操られ人質にされる…と思われたが、その正体はロクドウの実の娘にしてゴライアス次期総統。
修行のために表の世界へ出ていたがタクマ塾の仲間達と交流する内に悪の世界で生きることに迷いが生じるようになった。
『V2』でゴライアスが派手に動いた理由はロクドウに残された時間が少なく一刻も早くナナセを連れ戻し跡を継がせたかった、というのが大きい。
ゴライアスのアジトにはかつて彼女が使っていた部屋があり、団員によってきちんと清掃されていた。