概要
『カスタムロボ バトルレボリューション』における犯罪組織。作中では単に「ゼクス」と呼ばれる方が多い。
「Z」のマークをシンボルとしている。
巷では様々な噂が語られることで存在は知られているが、目的や人員など、詳細が一切判明していない謎のコマンダー集団。
ただし幹部間の仲は険悪で、幹部ごとの派閥が存在するなど、決して一枚岩の組織ではない。
作中ではボスが既に死亡しており、オボロやイライザ達が統率している。
『カスタムロボ』シリーズにおける他の犯罪組織と同じく、レギュレーションを無視した違法パーツを独自に開発しており、幹部は専用の違法パーツを使用している。
いずれは隊員用の違法パーツを開発することも計画していた。
アジトは主人公達の住むドームの外の世界である廃墟「外界」にあり、そこから度々ドームの中の世界へ訪れていた。
謎の生命体アールを狙っており、アールの力を使っての世界征服を目的としている。
その為にアールを誘き寄せる工作を行うなど暗躍し、アールと遭遇した主人公達と何度も敵対する。
メンバー
ボス
ゼクスシンジケートのボス。
正体不明の謎の人物。作中では既に故人となっているが……。
「激闘編」で登場する生前の再現データによれば、シャイニングファイター型がベースのレイレジェンドが愛機だった。
幹部
オボロ
ゼクスの幹部の1人。
人相の悪い顔、山姥を思わせるボサボサの長い白髪、右目を覆った眼帯のような仮面、陣羽織のようなコスチュームなど、和をモチーフとした人物。
好戦的かつ残虐な性格をしており、イライザ達よりも先にアールを手に入れることを企んでいる。
専用ロボはストライクバニッシャー型がモデルのラカンセン。
セルゲイ
ゼクスの幹部の1人。マーシャの兄で、ポリス隊の元隊員。
青い長髪が特徴の青年。顔立ちの整った美形だが、左目以外を仮面で覆っている。
オボロの部下で、彼と共にアールの行方を追っている。オボロに忠実に従っているようだが……。
専用ロボはライトニングスカイヤー型がモデルのルヒエル。
イライザ
ゼクスの幹部の1人。
赤髪の妖艶な美女で、露出度の高いチャイナドレスを着ている。大きな扇子を持っており、それを振りかざす動作が目立つ。
オボロ派と対立しており、オボロとは別にアールを狙っている。
専用ロボはエアリアルビューティ型がモデルのアルテミス(オリジナルカラー)。
イザベラ
ゼクスの幹部の1人。
イライザの双子の妹で、顔も恰好も姉と瓜二つ。扇子を振る動作も姉と同じ。
オボロ派と対立しており、姉と共にアールを狙っている。
専用ロボはエアリアルビューティ型がモデルのアルテミス(レッドカラー)。
隊員
シナ
オボロの手下。襟にゼクスのマークが入った袖無しの上着を着た男。
正確な立場は不明だが、後述する隊員達のような共通の服を着ていないので、下級の隊員よりも高いポジションにいる模様。
作中では、アールを誘き寄せる為の工作を行っていた。
専用の違法ロボは持っておらず、ライトニングスカイヤー型のブレイカーを使用する。
ゼクス隊員(オボロ派)
オボロ側に従っている隊員達。
オボロが和をイメージした見た目の為か、忍者を思わせる隊員服を着用している。
「旅立ち編」では主人公達がアジトに突入した際、入浴直後だった為に裸のまま戦う羽目になる隊員がおり、「激闘編」でも何故か裸のままだった。
ゼクス隊員(イライザ・イザベラ派)
イライザ・イザベラ姉妹に従っている隊員達。
白いベレー帽、赤いサングラス、薄紫色のコート状のコスチュームを着用。
男性隊員と女性隊員が存在し、女性隊員の方が気が強く、若干立場が高い。
女性隊員の中には、えらく太った肥満体の隊員がおり、「激闘編」では上記の裸のオボロ派隊員とタッグを組んでいる。
ゼクス研究員
ゼクスの研究員。赤いゴーグルと、全身を覆う白い宇宙服のようなコスチュームが特徴。
上記の隊員達に比べると、あまりバトルは得意ではない模様。
違法パーツの開発に勤しんでおり、幹部の使用する違法パーツは彼等が作成したもの。
新たに隊員用の違法パーツ開発を目論んでいた。
関連人物
イービル
主人公の所属する「スティルハーツ」のライバル事務所「ダークブルー」の所長。
裏ではゼクスと繋がっており、捕獲したアールを手土産にゼクスシンジケートの一員になることを企んでいた。
関連タグ
以下、ゲーム本編のネタバレ
実は死亡したゼクスのボスの正体は、仕事先で亡くなったと言われていた主人公の父。
主人公の父は、アールや外界などの真実を知らされていた政府の重要な役職に就いていた人物で、人々をパニックに陥れないよう、人知れずアールを倒す為の組織=ゼクスを作った。
つまり、本来のゼクスはアールの撃破を目的としたマトモな正義の組織だった。
オボロやイライザ達も、元々はアールを撃破する上で必要な「強力なコマンダー」としてボスが集めた人材である。
しかし、突然ボスが不治の病に倒れてしまい、代わりにオボロ達が組織を取り仕切り始めた。
だが、次第にオボロ達はアールの強大な力に魅了されてしまい、アールを倒すのではなく、自らの支配下に置くことを企むようになり、結果としてゼクスは結成当時の志しを失った犯罪組織と化してしまった。
だがボスはオボロ達の暴走を予想していたのか、最も信頼できる部下であるセルゲイに「息子(主人公)を導き、共にアールを倒す」ように指示していた。
最終的に主人公達に敗れ、後に肝心のアールも撃破。構成員全員が逮捕された後、「記憶消去装置」によって過去の記憶を消されたことで、全構成員が善人に生まれ変わることになった。