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竪坑櫓は、炭鉱などの鉱山にある設備の一種。

地下にも造られるが、Pixivで題材にされるのは地上に建てられたものがほとんど。

概要

鉱山や土木工事などで掘られる坑道は、山肌や崖を水平に掘り進む横坑、斜めに掘り下げる(上げる)斜坑、そして下向きに垂直に掘り下げる竪坑の3種類に大別される。

竪坑櫓は、垂直に掘られた竪坑の上に位置し、ケージと呼ばれる大きな籠を坑内に上げ下ろしするための設備を備えたもので、いわばエレベーターの上端にあたるものである。

日本では、福岡県国鉄志免炭鉱の巨大なコンクリート製のものが代表的だが、かつて炭鉱があった北海道九州には様々なタイプの竪坑櫓が残っている。

構造

櫓状の設備であるが、形態は様々である。

有名な志免炭鉱(メイン画像)のあの形は、モーターやブレーキ 巻上げドラムなどを収容する巻揚機室が櫓上部に位置するためであるが、この様なタイプは日本で現存するものはそれほど多くはなく、巻上機室は地上に設置し、竪坑櫓にはロープを竪坑に垂らす滑車(とこれに付帯する機器類)のみを設けるものが多いようである。

旧三井三池炭鉱宮原坑(福岡県大牟田市)

旧住友奔別炭鉱(北海道三笠市)

関連項目

産業 鉱山

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