第六文明人
だいろくぶんめいじん
地球人が遭遇した6番目の異星文明人。地球の植民惑星であるソロ星の原住民たちの事で、本編第3話にてフォルモッサ・シェリルによって命名された。
平均身長は4~5mある巨人であり、それ故にイデオンの身長が105mもある。
精神エネルギーを利用し、それを基本とした文明を構築した。だが、それでも肉体はいずれ老化するもので、進化にも自ずと限界があると結論付けていた為、物理的な制約を受けない無限のエネルギーに成り得るとし、有限の肉体を離れた精神エネルギーを利用した科学を考案。無限力イデを開発する。
巨大な乗機を開発することはできたものの、それを支えるための機関やエネルギー問題は解決ができず、今後科学力が進歩し高性能のエネルギー機関が開発されたとしても、無限かつ問題なく使用出来るエネルギー確保は難しいと考えられていた。それはイデの精神エネルギーによりこの問題が解消されたのだった。そしてイデを初めて導入した乗機、それがイデオンとソロシップであった。
イデの開発は実験段階では成功したものの、数億人にも及ぶ第六文明人の精神エネルギーを結集させすぎた結果、科学者の予測をはるかに上回る吸収力を発現。全第六文明人は精神エネルギーを吸い尽くされた結果、滅亡してしまった。
しかし、吸収された精神エネルギーの中には、僅かながらも有機体が残存した。それを知ったイデは第六文明人を滅亡させた責任もあって、その残存物を地球とバッフ・クランの地球に埋め込んだ。そうしてイデの本体とそれが宿る残存物が再び出現するまで、地球およびバッフ・クラン双方の惑星で、数億の年月をかけて、進化する人類の再生と自分を正しく使用してくれる人類の誕生をイデは待つ事を選んだ。子孫……と言う程直系的なものではないが、地球人もバッフ・クラン人も起源は第六文明人にあったのである。
イデは己を放出する事を嫌い、休眠期間を置く事とした。最小限度の自己主張しかしなかったイデは、己の賢明さに己が蓄えた思惟は答えてくれようと願望した。イデは「イデの願望が種源たる思惟の中に埋め込まれてくれようか」と多少の不安を抱きながら、他に成すべき事を知らない為に幾ばくかの眠りに就いた。
しかし、イデの思惑は大きく外れ、地球とバッフ・クランは止まる事を知らない争いへと発展してしまった。