声:羽多野渉
伊賀鍔隠れ衆が一人。
薬師寺天膳の子飼いの従僕。
吐息によるかまいたちの技を持つ。
朧を姫様と呼び忠順に仕える。
朱絹からは弟のように思われていたが、弦之介に敗北して消沈する姿を見せてからは秘かに異性として想われていた。
甲賀の里にて、伊賀衆が弦之介に救出に来た際に、弦之介打倒には不可視のかまいたちを使う小四郎なら、と天膳に差し向けられるが、朧の乱入と弦之介メタにはなれず、逆に顔に自身の術を受け、失明する。
その後は一時戦闘不能だったが、他の感覚で戦う術を得て、再び甲賀に挑む。
瞳を封じられた弦之介を守るため、豹馬と対決。他の甲賀衆は弦之介を連れて去る。
失明して瞳術は通じなかったために、盲目の経験に一日の長がある豹馬は物を投げ捨てた音で隙を作るが、小四郎が投げた鎌の軌道に豹馬は踏み込み、鎌は弾いたものの、小四郎のかまいたちの追撃までは防げず、彼に勝利する。
しかし、その後に朱絹の声を模する左衛門と陽炎の連携で、彼女の毒を受け、死亡する。
せがわまさきのラフ画には童貞と書かれていた。
戦闘力
手に持った二つの鎌を主な武器とし、これによる接近戦やブーメランのような飛び道具にもする。
しかし、彼の最大の武器は己の強烈無比な吸気を自在に操る「吸息旋風鎌鼬の術」であり、息の一吸いで狙った場所に極小の真空空間を作り出し、そこを中心にあらゆるものを吸い込んで破壊・圧縮してしまうカマイタチの如き空気の渦を発生させる。
カマイタチは破壊力が非常に高く、まともに受ければまず致命傷は避けられない。
ただし、発動には大きく息を吸い込む必要があり、「ひゅるるる」という口笛のような音が鳴るので見切られやすく、強敵との戦闘では鎌投げをカマイタチを確実に当てるための布石に利用することが多い。
後に、甲賀弦之介から奇襲的に受けてしまった「瞳術」の影響により自身の顔にカマイタチを当ててしまい、失明してしまう。
その後しばらくは戦えるような状態ではなかったが、修行と葛藤の末に視覚以外の感覚で敵の位置を掴み普通に戦えるようになっている。
また、そのために返って伊賀鍔隠れ衆の中では朧と共に「瞳術」が通用しない一人となった。
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