八八艦隊計画で構想された戦艦の第三弾。
アメリカ海軍の建艦計画「ダニエルズ・プラン」で建造されつつある主力戦艦の情報を入手したことによって、これまで計画した加賀型戦艦・天城型巡洋戦艦を上回る門数、長砲身化または大口径砲を搭載した戦艦が構想されたが、設計・建造に余計時間がかかることから取り合えず1・2番艦は天城型の装甲を強化した準同型艦、3・4番艦でより改良した艦を建造することが検討された。
しかしワシントン海軍軍縮条約の締結によって、1・2番艦はそれぞれ「紀伊」「尾張」と命名されていたものの起工されることなく、3・4番艦は命名されることすらされずに建造中止となった。