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網干総合車両所

あぼしそうごうしゃりょうじょ

網干総合車両所(あぼしそうごうしゃりょうしょ)は、兵庫県揖保郡太子町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両基地および車両工場である。 本項では、前身である網干電車区についても記述する。
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概要

1968年10月に明石電車区網干派出所として開設したが、1970年3月に網干電車区として明石電車区から独立した。その後の2000年4月に、阪神・淡路大震災復興にともなう再開発に敷地を提供するため、鷹取工場・明石電車区の検修部門と網干電気区を統合して網干総合車両所となった。
2010年12月1日以降は近畿統括本部が管轄している。

現在の組織

本所

山陽本線網干駅 - 竜野駅間に位置している。網干電車区時代は山陽本線上下本線間に挟まれた配置になっていたが、網干総合車両所への拡充に当たり下り本線が移設され、下り本線の南に位置する現在の形となった。なお、0番線(網干総合車両所の一番南の線路)はかつての下り本線である。
検修庫は3つあり、「第1検修庫」では221系以降のJR形式電車、「第2検修庫」では国鉄型電車・客車・気動車の全般検査を行うが、JR形式電車で短編成のものは「第2検修庫」を使用する場合もある。「第1検修庫」には8両編成までまとめて持ち上げることが出来るジャッキが設置されている。「第3検修庫」では交番検査が実施される。そのほか、仕業線2線・留置線13線・洗浄線3線・試運転線1線などを備える。
主な検査車両は自所配置の車両のほか、岡山電車区の電車、宮原総合運転所配置の客車、姫路鉄道部・亀山鉄道部の気動車などである。

明石品質管理センター

兵庫県明石市に所在している。山陽本線(JR神戸線)明石駅 - 西明石駅間にあり、上下電車線に挟まれる形となっているが、列車線からは直接入出区できないため、朝の敦賀発西明石行きの新快速と和田岬線の車両は大久保駅まで回送して入区している。
2000年4月に明石電車区の検修部門と統合して網干総合車両所明石支所となり、2004年6月に網干総合車両所明石品質管理センターとなっている。

加古川派出所

兵庫県加古川市に所在している。2009年7月の組織改正で加古川鉄道部が廃止されたのに伴い、同鉄道部の厄神基地が統合されて、網干総合車両所加古川派出所となった。加古川線厄神駅北隣に位置している。

過去に存在した組織

網干総合車両所鷹取支所

兵庫県神戸市須磨区にあり、鷹取工場と網干電車区が統合されて網干総合車両所が誕生したが、当時非電化であった和田岬線で運用されている気動車列車の車両基地として、山陽本線(JR神戸線)鷹取駅の北に隣接して設けられていた。

整備済み車両の車体に記される略号

網干総または AB と記されている。

配置車両の車体に記される略号

所属組織の略号と、網干の電報略号である「ホシ」から構成されている。
国鉄分割民営化後は近ホシ(「近」は近畿圏運行本部の意味)で、その後の組織改正により「本ホシ」(「本」は本社直轄の意味)となり、1993年6月に神戸支社が発足して「神ホシ」(「神」は神戸支社の意味)を経て、2010年12月1日の組織改正により近ホシ(「近」は近畿統括本部を意味)となった。

現在の配置車両

アーバンネットワークのうち、東海道・山陽本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)・福知山線(JR宝塚線)・JR東西線・片町線(学研都市線)・湖西線で運用されている電車が集中的に配置されている。

本所

221系(156両)

8両編成(A編成)6本、6両編成(B編成)16本、4両編成(C編成)1本が所属している。東海道・山陽本線(琵琶湖・JR京都・JR神戸線)の快速(普通)と福知山線(JR宝塚線)の快速を中心に運用され、C編成には東海旅客鉄道(JR東海)区間の大垣駅まで乗り入れる運用がある。1997年から223系・225系の増備に伴い奈良電車区や京都総合運転所への転出が続いている。

223系(660両)

1000番台8両編成(W編成)9本、4両編成(V編成)5本、2000番台8両編成(W編成)30本、6両編成(J編成)14本、2000番台・6000番台4両編成(V編成)61本が所属している。東海道・山陽本線(琵琶湖・JR京都・JR神戸線)の新快速や快速(普通)列車を中心に運用され、V編成は播州赤穂駅・上郡駅・近江塩津駅・敦賀駅やJR東海区間にも乗り入れる。(ただし、近江塩津駅や敦賀駅への乗り入れ列車は6000番台を除く)また、J編成もJR東海区間に乗り入れる。2000番台1次車(V編成)8本は221系との連結運転を前提に、221系と同等の運転性能とする改造がなされている。これらは6000番台が付与されており、221系C編成と共通運用となっている。V・J編成は応援の運用として岡山地区や広島地区での運用実績がある。

225系(94両)

0番台8両編成(I編成)5本、6両編成(L編成)5本、4両編成(Y編成)6本が所属している。東海道・山陽本線(琵琶湖・JR京都・JR神戸線)の新快速や快速(普通)列車を中心に運用される。223系と共通運用になっている。

103系(18両)

播但線用の3500番台2両編成(H編成)9本が所属している。
播但線用は、姫路駅-寺前駅間で運用されている。9編成ともワンマン運転に対応しており、トイレを設置している。

クモヤ145形(1両)

事業用車両の牽引車。

明石品質管理センター

321系(273両)

7両編成(D編成)39本が所属している。東海道・山陽本線(JR京都・JR神戸線)の各駅停車(加古川駅-京都駅間)、福知山線(JR宝塚線)尼崎駅-新三田駅間(土曜・休日は篠山口駅まで)、JR東西線・片町線(学研都市線)の京橋駅-木津駅間、土曜・休日ダイヤでの湖西線(京都駅・山科駅-近江舞子駅間)で運用されている。

207系(480両)

7両固定編成(F編成)1本、4両編成(Z編成22本・T編成30本・H編成16本)68本、3両編成(S編成)67本、計136本が所属している。 このうち3両編成1本(S18編成)は運用から外れているため、実運用数は135本(477両)となっている。
2010年3月13日のダイヤ改正までは京田辺駅で3両編成を分割併合を行い、京田辺駅 - 木津駅・奈良駅間は4両編成で運用されていたが、ホームが7両編成でも対応できるようになったため、4両編成と3両編成のペアを組んでおり、常に連結状態の7両編成で運転されている。
東海道・山陽本線(琵琶湖・JR京都・JR神戸線)加古川駅-野洲駅間、平日ダイヤでの湖西線京都駅・山科駅-近江舞子駅間、福知山線(JR宝塚線)尼崎駅-篠山口駅間、JR東西線・片町線(学研都市線)、関西本線(大和路線)木津駅-奈良駅間で運用されている。2011年3月11日夕方から、尼崎駅からJR東西線・片町線(学研都市線)・おおさか東線・関西本線(大和路線)を経由して奈良駅までの直通快速の運用に就いている。

103系(6両)

和田岬線用6両編成(R編成)1本が所属している。
和田岬線用の車両は、日中は乗務員の訓練車両としても使用されている。1編成のみのため、検査などで運用を離れると前述の207系が代走する。

クモヤ145形(1両) 事業用車両の牽引車。

加古川派出所

103系(16両)

3550番台車2両編成(M編成)8本が所属している。ワンマン運転対応。横尾忠則デザインのラッピング車2両編成4本が含まれている。加古川駅 - 西脇市駅間でのみ運用され、西脇市駅 - 谷川駅間では運用されていない。

125系(4両)

1両編成(N編成)4本が所属している。ワンマン運転対応。西脇市駅 - 谷川駅間は全列車が125系1両での運転。

過去の配置車両

●113系電車
●115系電車
●201系電車
●205系電車
●オハ64・オハフ64形客車:和田岬線で使用されていた
●キハ35・キクハ35形気動車:和田岬線で使用されていた

歴史

●1965年(昭和40年)6月:用地買収開始。
●1968年(昭和43年)10月:明石電車区網干派出所として使用開始。
●1969年(昭和44年)2月:増強工事開始。
●1970年(昭和45年)3月1日:明石電車区から独立して、網干電車区として発足。
●2000年(平成12年)4月1日:網干電車区に鷹取工場の機能を移転統合し、網干総合車両所に、明石電車区の検修部門を統合して網干総合車両所明石支所になる。鷹取工場内にあった和田岬線車両の車庫は網干総合車両所鷹取支所として残された。
●2001年(平成13年)7月1日:和田岬線の電化により網干総合車両所鷹取支所が廃止。
●2004年(平成16年)6月1日:網干総合車両所明石支所が網干総合車両所明石品質管理センターに名称変更。
●2009年(平成21年)7月1日:加古川鉄道部が廃止され、鉄道部の車両・検修関係が統合されて、網干総合車両所加古川派出所になる。

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