羊の家
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ひつじのいえ
羊の家は、少年漫画『ONE PIECE』に登場するかつて存在した孤児院である。
巨人族の住む新世界エルバフにて、マザー・カルメルが建てていた孤児院。
奴隷にされかけた子供や、暴動の末に国を追われた王子、親の手にも負えなくなった問題児など、様々な不幸な出自の孤児たちを引き取り、慈愛にあふれるカルメルの下、多くの孤児たちが笑顔で暮らしていた。
周囲の巨人族たちとの関係も、過去にカルメルによって命を救われた恩義や彼女の人望などから非常に良好。羊の家の孤児たちも巨人族の子供達や巨人族たちと仲が良かった。
そして、そこに5歳にして巨人並みの体格を持ち、惨劇を起こし国外追放された幼女がやってきた。彼女もそこで幸せなひと時を過ごしていた。
だが、その実態は世界政府や海軍と裏で繋がっていた人身売買業者だったカルメルの人材育成施設みたいなものだった。それは子供達はおろかエルバフの巨人たちも知らないことだった。
とある孤児によって引き起こされた惨劇によって、羊の家はエルバフから追放され、別の島に移転し継続。追放こそしながらもカルメルや殆どの孤児たちを気にかけていたエルバフの巨人族もかなりいた為か、彼等によって密かに見守られていたが、とある孤児によって引き起こされたおぞましい事件によって壊滅、目撃したエルバフの戦士は恐怖のあまり逃亡した。
これによってその孤児の名は巨人族によって口にする事すら忌むべき物とされるようになり、現在の関係になる事を決定づけさせた。
そして事件を面白がって目撃していた男とその孤児の出会いによって、全てが始まった。