腋もこ
わきもこ
東方Projectに登場する藤原妹紅の衣装デザインに関連したタグで、妹紅の腋が見えている、あるいは作中で妹紅の腋が強調されている作品に用いられる。
妹紅は初登場した『東方永夜抄』では手首ほどまで長さのある長袖のブラウスを着ており、腋部分も見えていない。その後の作品である『東方文花帖』や『東方心綺楼』等でも長袖の服装で登場しているため、「腋もこ」に関連しては、その二次創作などで妹紅の衣装アレンジの一つとしてノースリーブなどの形でその袖部分を除くなどしたものが見られていた。
または服装という事に限らず広く妹紅の腋が強調されている作品にも用いられていた。
しかしさらにその後の作品である『東方深秘録』において妹紅が登場した際、同作における妹紅は半袖の衣装(あるいは袖の破れた衣装)を着ており、同作のデザインを通して「腋もこ」の可能性が原作により近いアレンジとして拡大した。
実際にゲーム中では腋部分が露わになっている様子がドットで表現されているなど、妹紅は服装面でも「 ついに流行りに乗る 」ことになったのかもしれない。
このデザインは『深秘録』以後も妹紅の服装としてみられており、『深秘録』同様に弾幕アクション作品である『東方憑依華』の他、書籍作品である『東方茨歌仙』でも同種の半袖と袖破れの服装で登場しているなど妹紅の新しい服装として定着している。
今日の二次創作では『深秘録』等に登場した際の妹紅の衣装をベースに、その「袖の破れ具合」から肩周辺のデザイン構造を考察し、「腋もこ」を見出すものもある。
デザインコンセプトとしては、同じく東方Projectに登場するキャラクターにおける「腋」関連デザインであるところの「腋巫女」や「腋神子」などに通じるコンセプトであるといえるだろう。
またこれらの大きく二種類の服装について、ファンや二次創作によっては『永夜抄』などの服装を通常時や寒冷時用、『深秘録』などでの腋も露わになった服装を普段着・カジュアル用や温暖・暑中時用と使い分けているのではと想像するものもあるなど、未だ詳細が語られない妹紅の普段の生活に服装の違いからアプローチするものある。
両者の服装デザインの違いが、妹紅に関する想像の幅をさらに広げる要素の一つともなっている。