概要
CV:山口太郎
天カス学園の学園長。
本作におけるゲストキャラクターの一人。
無駄を嫌い効率化を求める性格の人物でおり、エリートであることに強い自負心を持っている人物。
体験入学に来たしんちゃん達かすかべ防衛隊を吸ケツ鬼事件の解決のために、捜査を行うかすかべ探偵倶楽部として認める。
人物像
直接的に何か悪いことをした訳ではないのだが、花の天カス学園における、唯一にして最大の悪と言える人物。
詳細は天カス学園の項目に詳しいが、天カス学園はAIによる管理体制の下、ポイント付けによって生徒間の優劣が決まり生徒間の差別が横行している。おまけに全寮制で外部に情報が流れない閉鎖環境となっており、小さなディストピアとでも言うべき環境になっている。
彼はそんな天カス学園を築いた張本人とも言うべき人物であり、この管理体制を更に推し進めようとしている。それ故にAIを過信する傾向があり、悪い意味で人間と同様の扱いをしている。
また、実力主義者でエリート志向の強い人間であるが、彼の言うエリートとは、ノブレス・オブリージュを体現した人間ではなく、あくまでも優秀な成績を残した人間であり、逆に言えば成績さえ良ければ何をしようとも黙認すると言う、かなり偏ったエリート感を持っている。
この他にもパワハラやモラハラの気質があり、クラスを担当している教師がテストを作成しようとすると、無駄なことをするなと拒絶している。また、かすかべ防衛隊のメンバーに対して、彼らに学園を案内していた阿月チシオが、陸上競技で走れなくなったことでカス組に落ちたことを説明した後に平然と「残念だったね」と声をかけており、天組とカス組の差を知っておきながら彼女に過去の古巣を招く様な真似をさせるのは、教育者として些か配慮が足りないと言わざるを得ない。また、風間君が特待生希望であることを知った時も5歳児相手に「君には無理だ」と直接言わない程度の良識は備えていたのか言い淀んだが、去り際に「今年はハズレか」と小さくぼやいている。
これらの彼の気質が後に、本作のメインヴィランである吸ケツ鬼事件を引き起こす事態になっているのだが、本人は吸ケツ鬼事件を隠蔽しようとしており、かすかべ探偵倶楽部を結成したのも、本人はどうせ子供には解決できるはずもないから、好きにしてみたらいいと言う、慢心によるものである。
単に経営者としてみた場合、優れた能力を持っていると思われるが、教育者・人間として見た場合、非常に問題のある、と言うかシンプルに教育に携わってはいけない人間。
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ネタバレ
彼は本作の事件の全ての元凶である。
本作のメインヴィランである吸ケツ鬼は、天カス学園を管理するAIであるオツムンが、実行犯である豆沢サスガを唆して、スーパーエリートを生み出す装置を作りだす為に起こした事件である。
そしてオツムンがそんな事件を起こしたのは、彼が天カス学園のAIであるオツムンに対して、ちゃっちゃとエリートを育てる方法を考えろと命令した為である。
しかし、彼のこの命令は、実は単に小言・愚痴として八つ当たり気味に言ったセリフであり、そんな命令を下した学園長本人は、オツムンに記録された映像を見るまで発言したことをすっかりと忘れていた。また、オツムンから、どのように教育を効率化すれば良いのか?と質問された際に、「それを考えるのはお前の仕事だろう」と返しており、これによりオツムンが出した結論が、成績に伸び悩む生徒を実験台にして人間の頭脳を改造する装置を生み出すと言う、一歩間違えれば警察沙汰どころか国レベルで対処しなければならない大事件であった。
更にはオツムンの考えるスーパーエリートとは、如何なる手段を使おうとも勝利すれば良い。と言う、人間的に非常に問題のあるエリート観を持った存在であり、実際にオツムンによってスーパーエリート化された風間くんでさえ、これは流石におかしくないか?と疑問に思うものであった。
これを指して、野原夫妻も口を揃えて、こんなバカなAI誰が作ったんだ?と非難しており、間接的に彼の持つエリート観が大きく間違ったものであることを示している。
最終的にしんちゃんと風間くんの競走と、それにより心を動かされた生徒達のあり様を見て、極端に無駄を排した学園の在り方を改めることになる。
最終的に改心したものの、すみこ先生に「子供達にとって無駄なことなんて何一つないんじゃないですか?」と諭された際には「無駄なものこそ必要」と微妙にずれた回答をしている。エンディングではお尻を振りながら屁を連発する姿を見せ、本当にプリケツおじさんと化してしまった。