「うおぉおおおおおーーー!
ビルダァアアアアアアアアーーーーッ!」
概要
『ドラゴンクエストビルダーズ2』に登場するアンデッドマン。
ハーゴン教団所属の魔物であり、ハーゴン教団の船の船長を勤める。
ハーゴンが倒された後も教義に従って活動を続けていた残党一派の構成員で、彼らがメルキドのビルダー(本作の主人公)を誘拐してきた所から今作のストーリーは始まる。
ちなみに船長との会話から彼等にはビルダー誘拐を指示した上位の誰かがいることが分かるが、それが誰なのかは不明。
いわゆる今作のチュートリアル担当であり、ビルダーは彼の指示で他の乗組員達や船長自身の
依頼をこなしたりしながら操作や基本テクニックを覚えていく事になる。
メンバーの魔物自身が「平和ボケ」だと言うように、教団が崩壊して久しいからか船上の魔物達はどこか全体的に抜けている。誰よりも船から逃げ出したいまじゅつし、武者震いと言いながらプルプル震えているスライム、仕事をサボっているグレムリンなど船の雰囲気からして明らかにユルい。
船長に至っては主人公が船から海に落ちたり、がいこつとの戦闘練習で負けたりすると何度でも助けてくれる。
しまいには主人公の働きっぷりが気に入ったから殺すのは止めて奴隷として飼ってやろうなどと言いだし、船が嵐に襲われた際は船倉に隠れるよう促したり、激しい揺れで倒れた主人公を気遣ったりもする。
一方、彼の船自体はところどころ痛みは見られるものの、前日に発生した大嵐にも耐えきっていたり、船内が比較的整頓されており下記の全損までは特に致命的なダメージを受けていないことから、船員や船の管理はしっかり行っていたようだ。
ストーリー中、突然の大嵐で船は岩にぶつかって損傷し、主人公に船の補強を頼むも船底に大穴が空いてしまうが、それでも船長は前に出てガードのモーションを取り、流れ込む海水から主人公を庇うなど、どうにも他人を放っておけない性格のようだ。
結局、船は海の藻屑となってしまい、投げ出された主人公はもう一人の生存者ルルと共にからっぽ島に漂着する。
漂着地点には、捕まっていた他の人間達や船員と思しきスライムが死体になって転がっており、辺りには船の残骸だらけの状況。船長も船と運命を共にしたかに思われた…。
関連タグ
Papyrus:一人称と二人称、人の良い骸骨繋がり
地獄の騎士バルトス:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』で登場するがいこつけんし系列のアンデッドモンスター。赤子を拾って育てた。(彼の種族はじごくのきし)
ネタバレ
しかし、ストーリー終盤に訪れる約束の地から脱出する箱舟の船長役を探す中、「変わり者の魔物」がいるという情報を得て向かった先で、この船長と再会することとなる。
主人公の事を本気で心配していたようで、喜びの言葉とともに再会祝いのこんぶをくれる。
オープニングの船上では「殺す前の餞別」と言っていたこんぶが「人生最後の食事にならないように」と言って渡されるあたりに、主人公と船長、双方の境遇と心境の変化が出ているのだろう。
船が難破し、乗組員ともはぐれてからは、短いながらも主人公と過ごした時間を思い出し、破壊の教義を捨てて自力で船を修理することを決意したため、周囲から「変わり者」と見られていたようだ。
モノづくりが本当に楽しいものだと理解した彼は、箱舟の船長として必要とされている事も合わせて、破壊の教義を捨てることにしりごみする他の魔物達よりもさっぱりと仲間に加わってくれる。
作中では数少ない、現実世界(『ドラゴンクエストⅡ』の世界)の住人でもある。他でこれに該当するのは主人公とルル、シドー、ヤス船長、モンばあのみ。
主人公たちより前に偶然迷い込んだと思われるモンばあは特殊な例だが、シドーを除けば魔物側の漂流者は彼のみ。また、ハーゴンの計画に必要とされていたのはビルダーだけなので、船長が主人公に巻き込まれる形でこの世界に流れ着き、箱舟による脱出に貢献できたのは全くの幸運であったようだ。
または船に乗り込んでいたあくましんかんがハーゴンに「あなた様が夢見た世界に…」と呼びかけているシーンがあるため、船諸共強制移動した結果である可能性がある。
ED後は箱舟で他の魔物たちとともに無事に破壊天体からの脱出に成功したものの、次元のはざまにひっかかって身動きが取れなくなってしまっている、ということがボトルメッセージで分かるのみ。
ゲーム本編では破壊天体シドーで別れ、一通の手紙が届いたきりであったが、
船長たちに関する要望はゲーム発売後も多く寄せられており、新納Dも「船長たちはなんとかしたい」と発言していた。
その結果、8/20の最終アップデートでショートストーリーが追加され、ついに主人公と再会できることになった。
かいたく島生成時にポストに届く手紙で得られるパスワードを入力すると、箱舟が漂着したかいたく島に行くことが出来るようになり、そこで船長との再会を果たすことが出来る。
話によると、破壊天体シドーで主人公たちと別れた後も箱舟と共に大冒険を繰り広げていたらしく、その際には挫けそうな仲間を励ましたりといった漢らしい一面を見せていたらしい。
久しぶりに主人公と巡り合えた際には、再会を祝してやっぱりこんぶを30個もくれる。
上記のイベントを見た後で、からっぽ島の島民として招待することもできる。建築・戦闘が可能。他のモンスター同様に食事は必要としないが、風呂があれば入浴する。
話を聞くと、お抱えのヤス船長を羨ましがったり、少年シドーに妬いたりしている模様。また、たまにこんぶをくれることも。