概要
風景や物体の色、正確にはそれに当たって反射し、目に入ってきた光の色を認識する目の能力が色覚である。
生物の中には望遠鏡のように遠くのものが見える種がいるが、色覚もまた種によって見える範囲が異なる。
例えば牛の場合、見える風景は白黒に近く、闘牛に使われる布の赤色を認識できない。これはむしろ人間の気分を高揚させる効果がある。
違って見える理由
このような違いが生じるのは、生物によって目に備わる、それぞれの色の光を感受する錐体細胞の種類や数が違うためである。
魚類、両生類、爬虫類、鳥類の多くは、四種の錐体細胞を持つ「4式型色覚」ヒトを含む類人猿は「3色型色覚」、類人猿以外の哺乳類は「2色型色覚」である事が多い。
あくまで傾向であり、両生類でも色覚を持たない(2色型色覚の)種は多く存在する。
同一種内でも個体差があり、色覚を持たない例、一部の錐体細胞の機能が弱い例がある。
こうしたケースは「色盲」「色弱」という。これらはヒトにも起こるが、
「盲」の字に差別的ニュアンスがあるため、人間の場合「色覚異常」「色覚障害」と言う。
splatoonやパズドラなど色覚異常の人向けの対応機能を備えたゲームも存在する。