CV島﨑信長
概要
シーズン2より登場する無限の宿命者の所有者。
弱冠17歳で量子物理学の賞を取り、世間では天才高校生と称されている。明導アキナ、呼続スオウも所属するクラスの転校生。
宿命決戦に参加している運命者・宿命者の中でも特に謎が多く、「惑星クレイに行きたい」という動機が不明なほか、初対面な筈のアキナやスオウ、ヒカリの過去を知っているかのような発言を繰り返している。
また、利害の一致で組んでいるため運命者チームよりも互いにドライな宿命者チームだが、彼のみはチームメイトを鼓舞したり、彼らの運命者への想いを煽るなど、積極的に関わっていこうとする行動が見られる。
9話以降のネタバレ注意
10年前、アキナ達と同じサマーキャンプに参加していたことが判明。明導アキナ、明導ヒカリ、呼続スオウ、員弁ナオ、西塔ミコトら未来の運命者たちと同じ班になっていた。
これまで度々関係性が示唆されていたスオウとは共にキャンプに参加しており、前々から友達だった様子。スオウは「クオンと惑星クレイに行くことが夢」だと自慢気に語っていた。
その後ヒカリは遺跡の事故に巻き込まれてしまい、クオンは気を失った彼女を心配そうに見つめていた。
その際に、ヒカリの中へと入ったシヴィルトはクオンに干渉しようとしていた様子があり……。
「僕だけの密かな願いが、僕たちふたりの夢になる。それが嬉しくて堪らなかった。だけど───」
第11話では、スオウとの関係性がより明らかになる。幼少の時から人並み外れた記憶力を持ち知的好奇心に溢れていたクオン。惑星クレイは存在するかもしれないと周囲に語るも、誰にも理解されず、煙たがられ浮いた存在になっていた。そして、そんな彼に声をかけ、唯一その夢を肯定してくれたのがスオウであった。
その後、2人で惑星クレイに行こうと約束を交わすが、列車事故で両親を失ったことが切っ掛けとなりスオウは心を閉ざしてしまう。スオウの家に向かうも、彼は既に引っ越す直前で記憶も失っていたためにどう声を掛ればいいのかわからず、最悪の別れとなってしまった。
再び孤独になるも、2人の約束だけはまだ続いていることを信じ、クレイに行くために量子物理学の研究に没頭するようになる。キャンプの日に見たものは地球のものではないとも勘付いており、それが彼にとってのクレイが存在するという確信にもなっていた。しかし、研究を重ねれば重ねるほどに、人類がクレイに行くためには途方もないほどの時間がかかるという結論を突きつけられるのみ。その結論に憤っているさなか、クレイのユニットであるレヴィドラスと共鳴し、シヴィルトに宿命決戦の参加者に選定された。
シヴィルトの悪事に加担し利用されたという真実を知り、2人の願いは最初から叶わなかったことに気付く。精神汚染の影響で形振り構わなくなっている彼は、運命王を奪えばいいという思考に陥りかけてしまう。しかし、
「本当にそれでいいの？」
精神世界で彼に語りかけてきたのは、過去の自分。スオウは本当にそれを望んでいるのか。自問自答を繰り返し崩壊しかけるも、本当はどうしたいのかを問われ、ようやく自分自身の本当の願いに気付く。彼の願いはクレイに行くことではなく、スオウともう一度友達になることこそが本心であった。
そして、これまでクオンに願いを肯定され、背中を押されていた宿命者たちの“クオンを助けたい”という強く願う想いが彼に届き、彼はシヴィルトの精神汚染から脱する。
彼らの想いがひとつとなり、運命者と同様に、宿命者たちのデザインフォースが共鳴し収束され、宿命王が生まれる。宿命者たちから信じ託され、宿命王に選ばれたレヴィドラスと新たに構築し直したデッキを手に、クオンはシヴィルトに決戦を申し込むも後一手が足りずヴァルガドラグレスの連続攻撃を止めるのに手札を使いきってしまったため敗北し後からやって来たアキナに全てを託した。
アキナとガヴエリウスによってシヴィルトが倒された後は教室でスオウとファイトをしている。
使用デッキ
ストイケイアを使用。
切札は無限の宿命者レヴィドラス。
歴代作品の登場人物の中でも珍しい、種族「フォレストドラゴン」を中心としたデッキで、昆虫系統のフォレストドラゴンを主軸としているファイターは彼が初となる(過去作に登場した五ノ実ナナミは植物系のフォレストドラゴンである「アルボロス」系列を軸としたデッキを使用している)。
無限鱗粉(インフィニットアイズ)マーカーを互いの場に置き、自身の場にあるときは知識の恩恵を与えて強化させ、相手の場にあるときは弱体化させる能力を持っている。自分のマーカーが三つ以上あると真価を発揮し、レヴィドラスのディヴァインスキルでさらにマーカーを増やしたうえでヴァンガードを強化する。
シヴィルトとの最終決戦では宿命王に覚醒した無限の宿命王レヴィドラス・エンピレオを使用している。
