概要
明治時代末期の1910年に発表された曲。旧仮名遣いの時代なので、そういう意味では「蟲のこゑ」が正確かもしれない。
当時の文部省が東京音楽学校(現在の芸大音学部)に依頼して製作したという経緯から作曲・作詞とも不詳とされている。ただし悪名高きJASRACに登録されているため扱いには注意。
いわゆる秋の虫をテーマに、マツムシ、スズムシ、キリギリス、クツワムシ、ウマオイの5種類が歌われており、「あれまつむしがないている チンチロチンチロチンチロリン」という歌い出しは殊に有名。
ちなみにここのキリギリスとは古語でコオロギのことを指し、「きりきりきーりきり」という擬音もコオロギの鳴き声を模したもの。そのため1932年以降「こほろぎ(コオロギ)」と改められた。
字数が半端なので「こほろぎ"や"」と詠嘆がついている。