神話
アポローンが、うっかり者(あるいは、うそつき)のカラス(烏座)の告げ口を本気にし、誤って自らの恋人コローニスを射殺した。そのとき腹にいた赤ん坊は、ケイローン(射手座)に育てられ、立派な医師アスクレーピオスになった。蛇を持っているのは、蛇によって薬草の効用を知ったアスクレーピオスが自分のシンボルにしたからだという。また、アスクレーピオスが蛇毒を薬に使ったからだともいう。
アスクレーピオスはアルゴー船(アルゴ座)にも乗船し、名医として名高かったが、ついには死者をも蘇らせることができるようになり、冥神ハデスの怒りを買ったため、大神ゼウスの雷によって打ち殺された。その後、医師としての功績が称えられ星座=蛇遣座となった。