※一部ネタバレを含みます
概要
シリーズ第12作『恋物語』および第19作『愚物語』に登場する怪異。
正確にはこの2体は違うもので、囲い火蜂同様元は貝木泥舟の作った偽物の怪異。貝木が使ったものと、後にとある事情で千石撫子が作ったものがある。
『恋物語』
貝木が、蛇神と化した撫子を人間に戻す際に使った。
蛞蝓なのは「三竦み」において蛇を食む存在であるため。偽の怪異のため蛇神を封じるほどの力はないが、撫子本人に「ぬらりと生きる蛞蝓を受け入れる気持ち」があったため作用したらしい。
『愚物語』
斧乃木余接が阿良々木月火を、自身が「魔法少女である」と騙すために、何かと戦う場面を演出する際に使用。
撫子の中に残っていた蛞蝓豆腐の残滓を再利用する形で、撫子が蛞蝓の絵を描くことにより紙に存在を写し取った。それを巨大な蛞蝓として具現化させ、月火の目の前で戦って見せた(この際、撫子に式神を作る能力がある伏線が張られている)。
実は蛞蝓豆腐は「体表から炎を吹き出す」ことができた。死体である余接にとって火は天敵であるため、彼女は「貝木がいざと言う時のために、自分を始末できる手段を日常的に有していたのではないか」と考察している。
こちらは紙に描かれた存在に過ぎないため、描かれた紙そのものを折りたたんでしまえば封じられる。