ネタバレ注意
「希望は前へ進むんだ!」
超高校級のロボットであるキーボが、自分がわざと使いたがらなかった機能をあえて使うことを決意した時の姿。「超高校級の希望ロボット」とも言われる。
とんでもない破壊力を秘めた戦闘用ロボットであり、才囚学園を一人で壊滅させることも可能。
キーボは「究極のリアルフィクション」においての視聴者参加型端末であり、リアルタイムで番組を見ている視聴者の要望のうち多数の意見がキーボの行動に影響を及ぼせるようになっている。キーボがよく口にする「内なる声」の正体は視聴者の多数意見のことである。
なお、彼の目がテレビカメラとなっており、目線でコロシアイの様子を外の世界に中継していた。
当初は王馬からは「(聞こえるのは)ゴーストが?」とからかわれていた。
『ダンガンロンパ』の視聴者は希望が絶望を下すハッピーエンドを求める人が結構多いようで、キーボの「内なる声」は希望に基づいた善意の行動を促す。
ただし、視聴者が求める「希望」はコロシアイの悲劇を乗り越えること=視聴者はコロシアイを求めている訳で、キーボが本来の力を発揮して「プロット」を台無しにする(コロシアイが起きる前に事件を解決するなど)を嫌っている。そのため、キーボは「内なる声」に従うことで本来の力が使えなくなっているわけである。
しかし、キーボがこれだけの力を秘めているのは、運営企業であるチームダンガンロンパが「ゲーム的な自由度」をこのリアルフィクションに設定しているため。運営が物語を押し付けているのではなく、視聴者が本当にこのゲームを終わらせたいならばそれができるようにした方が「フェア」だからというわけだ。
もっとも、運営側はみんながコロシアイエンターティメントをもとめている以上は番組を終わらせる決断なんかするわけないとたかをくくっていたが。
この覚醒キーボの姿になれたのは作中では2回あり、一つはある場面の落石により、頭のアンテナが折れて「内なる声」の縛りから解放された時と、もう一つ最原終一がキーボを通じて視聴者に直接語りかけたことで、参加者たちの「救済」=ダンガンロンパの終了を視聴者に選ばせた時である。
最後の学級裁判においては、何と終盤にて最原に差し変わって彼が一時的にプレイアブルキャラに昇格する。
一時的とはいえこの間に選択式問題、パニック議論、反論ショーダウン真打、偽証が用意されており、まさかの展開に驚いたプレイヤーも多いはず。
いずれにせよ、6章におけるキーボを以ってして彼のことを「鉄屑」などと皮肉る人はいないだろう。