蹇碩

けんせき

中国後漢末期の宦官。

概要

霊帝に寵愛され、西園八校尉が置かれた時、宦官ながら体力を買われて上軍校尉に任ぜられ、その筆頭として近衛軍を統括した。黄門であった蹇碩は、霊帝が劉弁の軽率な性格を嫌って王美人との間に生まれた劉協（後の献帝）を立てようと考えていたため、その補佐を遺嘱されていた。霊帝の死後、蹇碩はそれに応えて劉協を立てようと、邪魔になる何進将軍の暗殺を謀ったが、先手を打った何進の手により逆に殺された。

余談

• 彼の叔父は、曹操が洛陽の北部尉だったとき、戒厳令を破って夜間に外出をしたとして曹操に捕らえられて殺害された。
• 横山光輝の漫画『三国志』にて病に倒れた霊帝を見舞ったとき、彼から蹇碩に対して例の有名な台詞が発せられている。

関連タグ

三国志　宦官　十常侍　[何進]]