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生涯

豫州潁川郡に生まれる。

桓帝の頃より趙忠とともに宦官として仕え、少黄門にまで登る。

この桓帝の頃は、外戚・梁冀の排除や党錮の禁といった政争を経て、宦官が強い権力を持つようになった時代であった。なお、曹操の祖父である宦官・曹騰(宦官なので血のつながりはない)が権勢を得るようになったのもこの頃である。


霊帝の代になると張譲は中常侍に任命され、「十常侍」と呼ばれる12名の宦官の集団を形成し、一族を各地の要職につけるなどして栄華をほしいままにする。特に張譲と趙忠の2名は霊帝から「我が父、我が母」と呼ばれるほどの寵愛を受けた。


184年、張角率いる太平道による黄巾の乱が引き起こされると、郎中の張鈞に十常侍が乱の原因であるとして告発され、死刑を要求される。しかし、この際張譲らは素早く対応し、霊帝に自ら処罰を求め、一族を免職し、私財を差し出すことで処罰を逃れる。その後張譲は、張鈞を黄巾党の内通者だと讒言して死に追いやっている。しかし、実は張譲達十常侍こそが黄巾党との内通者であり、王允に張譲らが太平道の信者であることを弾劾される。これにはさすがの霊帝も激怒したが、この時も既に死去していた宦官の王甫と侯覧に責任を擦り付け、処罰を逃れている。王允はこの後、張譲の讒言で免職に追いやられた。


189年、霊帝が没すると、霊帝の妃・何皇后ら何氏が推す劉弁と、霊帝の生母・董太后ら董氏が推す劉協との間で後継者争いが発生する。最終的に劉弁が少帝として即位すると、何皇后の兄で、宦官を敵視する外戚の何進と対立するようになる。当初張譲らは董太后と、それと親しかった宦官・蹇碩と通じていたが、彼らが何氏の排除を図ると、何氏に寝返って何進に蹇碩を殺害させ、董一族を失脚させている。


しかし何進はその後も宦官を敵視し、袁紹袁術らと計って十常侍排除を目論んだため、張譲らは何皇后や何苗(何皇后の異父兄)を味方につけ、何進は董卓丁原といった地方の有力者を呼んでこれに対抗した。このため、張譲は先手を打って偽の詔勅で何進を呼び出し、彼を暗殺。しかし、その後の軍権の掌握には失敗し、激怒して踏み込んできた袁紹、袁術、呉匡らに趙忠を始め宦官数千人が殺害される。張譲自身は少帝と陳留王となっていた劉協を連れ、辛くもこれを脱出。しかし、呉匡・盧植の追撃を受けたため、最期は進退窮まり入水自殺した。


創作における張譲

三国志最序盤の人物であり、典型的な悪い宦官政治を行った人物であるため、存在を省略されるか、どうしようもない小悪党として描かれることが多い。


三国志演義

十常侍のリーダー格として登場し、賄賂政治を行って後漢王朝の疲弊を招いた。十常侍のメンバーや人数が一部変わっている点を除けば、史実とほぼ同様の最期を迎えている。


蒼天航路

宮廷で絶大な権力を持つ十常侍の中心人物であり、宮廷遊泳術に長けた奸物。男根のない宦官でありながら強い性欲を持っている。曹操にとって大切な女性であった胡人の娘・水晶を買い取り、取り返しに来た曹操の目の前で彼女を死に追いやった。この際頰に傷を負い、以後曹操の誅殺を目論む。物語最序盤における曹操の不倶戴天の敵。何進を暗殺後、宦官を一掃すべく踏み込んできた袁紹から劉弁、劉協を連れて逃れる。上洛してきた董卓を利用しての巻き返しに強い自信を持っていたが、彼の無法の量を見誤り、最期は董卓により凄惨な方法で処刑された。


恋姫†無双シリーズ

アニメ版真・恋姫†無双に登場。于吉と共謀して何進を陥れ(殺害はしていない)、を利用するなど様々な策謀をめぐらすが、その後于吉に用済みとして切り捨てられる(死んではいない)。大半の人物が美女や美少女に置き換わっている今シリーズで、彼も例に漏れず美人のビジュアルで描かれていたが、元の人物が宦官なだけに性別は最後まで不明であった。


真・三國無双シリーズ

4:剣(龍谷修武) 7:鏢(声:宮崎寛務)


「何進、我らは大人しく殺(やら)れたりはせんぞ!」(真・三國無双4猛将伝:十常侍の乱より)

「このままでは…少帝を奪って逃げるぞ!」(同上)

「我らの野望が…無念…」(同上:撃破時の台詞)

「この都も、漢室の情勢もわしらのものぞ。寄るでない、痴れ者どもめ」(真・三國無双7猛将伝:対峙時台詞)

「我ら十常侍に逆らうとは痴れ者どもめ。徹底的に痛めつけてやるのだ」(同上:十常侍の乱・官軍プレイ開始直後)

「我らに仇なすとは漢室に仇なすも同じ。痴れ者どもめ、身の程を思い知ったであろう」(同上:クリア時の台詞)

モブとして登場。十常侍の乱での敵軍の総大将として何進を逆に倒す(プレイヤーの行動次第では何進が生き延びる事もある)も、逆に劣勢となると少帝を奪って逃げようとした。


その後、間が空いて7猛将伝にて再び再登場。こちらでも何進を倒して都を制圧するも、連合軍に滅ぼされる。ちなみに条件を満たすと十常侍視点での十常侍の乱がフリーモードにてプレイ可能となる。


4と7を通じてどちらも外見は知将モブだが、ボイスは老将として設定されている。ちなみに7では顔が何故か若く設定されている。(ほとんどの老将は白髪と髭を生やしているのが特徴、6では王凌だけ外見が違っており、王允も外見に反して知将モブだった)


7Empriesでは黄巾の乱、何進包囲網、黄天当立、百年戦争などのシナリオに登場。本作では本編に登場した十常侍全員が網羅されているが、何故かDLCシナリオに限りスタッフのミスなのか侯覧が高覧と間違えられて袁紹軍に所属している光景が見られる。


WoLong

第3節のボスとして自身の分身を多数引き連れて登場。誰が呼んだか一人十常侍。なお分身は自身を含めても12人には届かないが、倒しても再召喚してくるので実際には12人を越える張譲と戦うことになる。


関連タグ

三国志 宦官

十常侍 霊帝 何進

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