概要
逆セクハラ(ぎゃくセクハラ、英語:Reverse Sexual Harassment)は、女性から男性に対して実行される性的な嫌がらせ。基本的には男性から女性に対するセクハラとほぼ同じである。具体的には女性が男性の身体を触る・卑猥な質問や行動を強要する・男性を「男らしくない」と言って卑下する・性的な魅力が無いのを理由に嫌がらせをする(男性が女性に迫ってきていない場合)が挙げられ、このサイトでもそのような性質を持つイラストにこのタグが付けられる事が多い。
ちなみにセクシャル・ハラスメント(いわゆるセクハラ)と言う単語は本来なら性差を持たず、すなわち被害者が男性・加害者が女性であっても使用されるべき単語であり、他にも同様の性質を持つ単語として逆レイプが挙げられる。
注意
前で述べたように女性から男性に対するセクハラの事例は、男性から女性に対するものに比べたら件数は少ないものの実在する。現実のそうした事例について、ニュースなどでは頭に「逆」を付けて呼ぶ例はまず存在しない。「逆レイプ」と違って仕事・法律相談系のサイトでは使用されている例は見られるが、当然ながら法律用語などで公式に認められたものでは無い。
事例
ここでは一部を列挙する。
事例1
IT関連企業に勤務するKさん(48歳女性)は、「何年か前の話。クライアント訪問で新人君に同行した時の事です。移動中は彼となかなか話の接点が見つからず、ほぼ無言で歩いていました。」と話す。Kさんにとって親子ほど年齢が離れた男性とのコミュニケーションは未知の世界で、最初は仕事のレクチャーや、困った時の天気の話題をしていたが、すぐに会話は途切れてしまった。
張り付いた笑顔のままでいる新人君の緊張を解きほぐしてあげたいと思った自分の口から、Kさんは咄嗟に「ところで○○くんは、今つきあってる彼女はいるの?」と、つい母親のような軽い気持ちで聞いてしまった。Kさんの質問に新人君は張り付いた笑顔のままで「はい、居ます。」と機械的に返答し、その瞬間に「ヤバッ!今のはセクハラだったかも。」と思ったという。
Kさんは今でも彼とは友好関係を築いており、飲み会の席では時折当時の事をからかわれるようだという。新人君の理解があったからややこしい事にならずに済んだというKさんは、それ以降から異性に対しては話題のチョイスに気を付けるようになったそうだ。
事例2
参加した飲みの席で同僚の女性が後輩の男性に対して、「ガリガリじゃん。運動しなよ。」と二の腕・腹筋・太ももまでペタペタ触りまくっていた。男性にとっては身体のコンプレックスを指摘された上に、身体に触れられもするという完全なセクハラ被害だったと思われる。
事例3
Cさん(30代男性)は新卒で就職した企業で、40代の女性上司からセクハラを受け、「異様に優しかったんです。営業同行の時は帰社できる時間なのに『直帰しても良いよ。』と気を遣ってくれたり、出張の時には必ずお土産を買って来てくれたり、とても良いお姉さんだなって思っていました。」と明かした。最初は優しい上司だと思っていたが、徐々に女性上司は本性を現し始める。
更に「飲み会でやたら触ってくるし、抱きつかれた事もありました。そのうち仕事終わりにサシ飲みに連れて行かれたり、プライベートでもちょくちょく家飲みに誘おうとしてくるんです。若干仕事の用事を絡めて上手に誘ってくるので断りにくいし、距離感を詰められる感じが段々不快になってしまって。」と語った。後にこの一件を同僚に話したものの、「嫌なら断れ。」・「お前の勘違い。」・「自意識過剰。」・「羨ましいわ。」などと相手にしてもらえなかった。
関連タグ
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