「お前らの常識も、この状況も、みんなまとめてひっくり返したるわ」
概要
原作では登場せず、後日談となるスピンオフ小説『Can't Fear Your Own World』にてお披露目された。
アニメ「千年血戦篇」の第2クール告知PVには小説でこれを発動した際のセリフが含まれており、前倒しで披露されるのでは?と予想されていたが、放送直前に解禁されたPVで確定し、16話で使用された。
能力
始解の逆撫が感覚器なのに対し、卍解はその認識の裏を突く形で、精神そのものを惑わす催眠をする。
その能力は、「周囲の敵・味方の認識を逆転させ、同士討ちを誘発させる」という凶悪なもの。
始解の逆撫が強力な個体に対して有効なのに対し、こちらは敵が多ければ多いほど効果が増す。
京楽春水の卍解と同じく、敵味方の区別なく周囲を巻き込むタイプの能力である上、使用する際は「味方がいたら駄目、サシの勝負でも駄目、大勢の敵と自分一人」と説明しており、何とも強烈な癖の卍解であり、作中ではこの癖がある意味、逆撫の代償の一つといえると説明されている。
京楽曰く「ボク達は、足手まといどころか……【逆撫】に喰われて死ぬ事になる。それだけの話さ」とのこと。
能力を見ただけで分かる通り、乱戦に特化。それも、一対多数の状況に陥って初めて効果を発揮するタイプの卍解であり、通常、この卍解が能力を発揮できる状況に陥った段階で、相当に追い詰められ敗色が濃厚なわけであり、基本的に戦争やある程度チームで動くことが前提となっている隊長格では、真価を発揮することが難しい。
平子は「始解が強敵向け、卍解が雑兵掃除向け」と認識している。実際、多数対多数の状況が多かった漫画本編では、使用しても味方を全滅させる恐れがあるため使用されなかった。
発動中は撫子の花を思わせる台座に変化し、持ち主である平子を包み込む。
刀の形状も切先が柄頭と同じようなリング形状に変化する。
余談
藍染惣右介の項目に詳しいが、藍染は自身の持つ斬魄刀・鏡花水月の能力を同士討ちを誘発させる能力と偽っており、その効果がこの卍解と重複することから、彼の嘘のモデルになった可能性もある。