概要
講談社YA!ENTERTAINMENTから出版されている、はやみねかおるによる小説。
塾通いに追われる平凡(自称)な中学生内藤内人と、竜王グループの御曹司である頭脳派中学生竜王創也が都会を舞台に究極のゲームを作るために冒険する物語である。
累計発行部数は2021年6月現在200万部を突破している。
2021年7月30日、実写映画『都会のトム&ソーヤ』が公開
それにともない、2021年7月16日よりABEMAにて連続ドラマ『都会のトム&ソーヤ ぼくらの砦』を配信。(全8回)
登場人物
主要人物
主人公2人(内藤内人と竜王創也)が究極のゲームを作るために結成したチーム。2人の名前(創也と内人)のイニシャルを磁石のS極とN極に見立てて命名された。普段は竜王グループが所有する、「砦」と呼んでいる廃ビルに集まって活動している。
伝説のゲームクリエイター。主人公たちのライバル的な存在として度々登場する。詳しくは個別記事を参照。
竜王グループ
竜王グループ一族の御曹司である竜王創也のボディーガード兼お目付け役である男性。軍人ばりの戦闘能力を持つが、本人は今の仕事を辞めて保育士になるのが夢らしく、待機中はいつも転職情報誌を読んでいる。しかし仕事はどんな状況であろうと真面目にこなす。
- 黒川部長
竜王グループ特殊任務部部長。二階堂卓也の上司だがそこまで運動神経はよくない。しかしとにかく「運のいい人」で、運の良さだけで危機を脱する。度々部下を暇つぶしに突き合わせてうんざりさせている。実は作者が同じ別の作品にも学生の頃の彼が登場している。
同級生
小柄で丸い大きな眼鏡をかけているかわいい女子。父親はテレビ局のディレクターで、クイズ番組に出演したり山奥への取材に同行したりしている。創也に好意を寄せているが創也の方は気づいていない。また内人は彼女に好意を寄せているが彼女は気づいていない。
「時見」という情報を分析して未来に起こる出来事を予測する特殊な技術(ほとんど未来予知)を身に着けており、「こんなこともあろうかと思って」と言いながら様々なアイテムを取り出し、主人公たちを助けてくれたりする。クラスメイトからは「真田女史」と呼ばれている。
頭脳集団(プランナ)
謎の企画集団。依頼があればペットの誕生日会から二酸化炭素削減国際会議の企画書、銀行強盗の犯罪計画までどんな計画書もつくる。迷宮入りした事件の約2割に頭脳集団が関わっているらしい。日本警察は存在すら知らず、存在を知っている竜王グループでさえこの組織の正式名称を知らないため便宜的に「頭脳集団」と呼んでいる。
中学三年生の髪の長い美少女。普通の中学生としてふるまっているが、その正体は頭脳集団の幹部候補であり、時に猛獣をもしたがわせる迫力を持つ。非常時でも冷静な判断を下せるが、それは死を恐れないためであり、生き残るために全力を尽くす内人とは対照的である。
シリーズ作品
講談社YA! ENTERTAINMENT
- 『都会のトム&ソーヤ(1)』
- 『都会のトム&ソーヤ(2)乱!RUN!ラン!』
- 『都会のトム&ソーヤ(3)いつになったら作戦終了?』
- 『都会のトム&ソーヤ(4)四重奏』
- 『都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸(上)』
- 『都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸(下)』
- 『都会のトム&ソーヤ(6)ぼくの家へおいで』
- 『都会のトム&ソーヤ(7)怪人は夢に舞う 理論編』
- 『都会のトム&ソーヤ(8)怪人は夢に舞う 実践編』
- 『都会のトム&ソーヤ(9)前夜祭 内人side』
- 『都会のトム&ソーヤ(10)前夜祭 創也side』
- 『都会のトム&ソーヤ(11)DOUBLE(上)』
- 『都会のトム&ソーヤ(11)DOUBLE(下)』
- 『都会のトム&ソーヤ(12)IN THE ナイト』
- 『都会のトム&ソーヤ(13)黒須島クローズド』
- 『都会のトム&ソーヤ(14)夢幻(上)』
- 『都会のトム&ソーヤ(14)夢幻(下)』
- 『都会のトム&ソーヤ(15)エアポケット』
- 『都会のトム&ソーヤ(16)スパイシティ』
- 『都会のトム&ソーヤ(16.5)魔女の微笑む夜』
- 『都会のトム&ソーヤ(17)逆立ちするライオン』
- 『都会のトム&ソーヤ(18)未来からの挑戦』
- 『都会のトム&ソーヤ(19)19BOX~日常~』
ファンブック
- 『都会のトム&ソーヤ 完全ガイド』
- 『都会のトム&ソーヤ 最強ガイド』
ゲームブック
- 『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック 修学旅行においで』
- 『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック 「館」からの脱出』
- 『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック ぼくたちの映画祭』
映画ノベライズ
- 『都会のトム&ソーヤ 映画ノベライズ』
- 『都会のトム&ソーヤ ドラマノベライズ ぼくらの砦』
講談社文庫版
YA! ENTERTAINMENT版と内容は同じだが、挿絵がなく、表紙のデザインも異なる。
- 『都会のトム&ソーヤ(1)』
- 『都会のトム&ソーヤ(2)乱!RUN!ラン!』
- 『都会のトム&ソーヤ(3)いつになったら作戦終了?』
- 『都会のトム&ソーヤ(4)四重奏』
- 『都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸(上)』
- 『都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸(下)』
- 『都会のトム&ソーヤ(6)ぼくの家へおいで』
- 『都会のトム&ソーヤ(7)怪人は夢に舞う 理論編』
- 『都会のトム&ソーヤ(8)怪人は夢に舞う 実践編』
- 『都会のトム&ソーヤ(9)前夜祭 内人side』
- 『都会のトム&ソーヤ(10)前夜祭 創也side』
漫画版
講談社少年マガジンエッジにて連載。漫画担当はフクシマハルカ。
- 『都会のトム&ソーヤ(1)』
- 『都会のトム&ソーヤ(2)』
- 『都会のトム&ソーヤ(3)』
余談
実写映画化が予定されている。作者のサイン会にて発表された。
発表前に作者がブログで拡散をお願いしたところ、ツイッターのトレンドで日本1位、世界3位になるという事態が起きた。