小さな巨人
概要
CV:神谷明
投手。山田太郎、岩鬼、殿馬と並び「明訓四天王」と称される、非常に低い位置から投げ出すアンダースローが大きな特徴の投手。
小さな体に秘めた強い闘志から小さな巨人の異名をとる。
名前は少女漫画家の里中満智子から。水島と里中は仲が良く、『野球狂の歌』では2人の合作がされたこともある。
男くさいキャラクターが多いドカベンの中において、数少ない美形キャラクターで、女性人気が非常に高かったことでも知られ、バレンタインデーには水島新司宛に山のようなチョコレートが届き、里中が怪我をすると多数の抗議の手紙が届いた。
外見からおとなしく見られがちだが、実際には短気で非常に激しやすい性格、また登場当初はニヒルで挑発的な言動や態度が目立っていた。そこが欠点となり、中学時代はチームメイトと度々衝突し、殴り合いの喧嘩にまで発展していた。反面、それが「負けず嫌い」という長所にもつながっており、度重なる故障にもめげずに投げ続けたのはその性格があったればこそであろう。
高校時代は明訓高校の不動のエースとして活躍し、山田太郎とのバッテリーで甲子園通算20勝をあげる。
変化球(持ち球はカーブ、シュート、スライダー、揺れるシンカー「さとるボール」等)を中心にした打たせて取るタイプの投手で、堅守を誇る明訓ナイン(特に内野陣)との相性は抜群だった。
弱点は身体が成長しきっていないこともあって何度となく苦しんだ故障の多さ、および仲間から揶揄されるほどの虚弱ぶり。作中では、魚…特に青魚が嫌いであることに由来した成長期におけるカルシウム摂取不足が原因と行きつけの病院の看護師から指摘されている。逆に怪我らしい怪我が一度もない岩鬼は青魚であるサンマが大好物で、カルシウムが多く含まれるとされる骨までバリバリ食べる食べ方を特に好むため、この指摘を聞いた山田は「どうりで岩鬼は鉄骨のはずだ」と漏らしている。
※母親が病弱なため、それで高校を休学したり、プロ入りをためらったりした時期がある。『プロ野球編』『スーパースターズ編』でもまだ完治していない描写があった。
卒業後はドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから3位指名を受け入団。魔球「スカイフォーク」を会得して活躍。その後東京スーパースターズに移籍した。
配偶者
岩鬼と三角関係を創りかけたが、岩鬼の方が元鞘(夏子が離婚し、岩鬼と再婚)したため、解消された。