曖昧さ回避
- 宴会芸の一つ。愛媛県松山市に郷土芸能として伝わっており、家元も存在する。
- じゃんけんをして負けた側が服を一枚ずつ脱いでいき、全裸になったら負けというゲーム。『脱衣ジャンケン(脱衣じゃんけん)』という表記や呼び方がされる場合もある。
pixivで用いられるのは主に(というかたぶん全て)下記の意味。
概要
「野球~、す~るなら、こういう具合にしやしゃんせ~♪ アウト! セーフ! ※よよいのよい!」(※あいこの時繰り返し)という歌に合わせてじゃんけんをする。
1969年から70年にかけてTV放送されたコント55号の番組「コント55号の裏番組をぶっとばせ!」で一躍有名となり、90年代頃まで多くのお色気系番組で企画が放映された。
当時は女性の乳首がテレビで映ることも一般的であり、番組が用意した多くの「美女」が野球拳で負けておっぱいを見せていた。
が、これは本来の郷土芸能である野球挙を誤解させる形で伝搬させたものであった。
本来の野球挙は脱ぐ要素が全く無い宴会芸であり、後年に萩本欽一は郷土芸能とは全く知らずに脱衣ルールを入れた事・誤ったルールの伝搬をしてしまったのを野球拳の真実を知った際に後悔しており、本家野球挙の家元に直接謝罪し、本式の野球挙を学んだという。
なお、脱衣ルールの野球拳は少なくともそれ以前から一部で存在していたらしく、それが本式と萩本でさえ誤解していた説もある。
その後はテレビ番組に出てくる機会は減ったが、二次元/三次元の双方でゲームがつくられたり、さまざまな創作のなかで描かれたりして、現在に至るまで高い認知度を保っている。
一般の人々のあいだでも、パーティーや修学旅行のお遊びとして広まった。
しかし、前述の歌が省略され、もはや単なるじゃんけん脱衣ゲームと化していることも多い。
また、女子が参加しやすくなるように、性別によるハンデが設けられることも多い(男子はフルチンになるまで脱ぐが、女子は下着姿まで、あるいはブラを外すところまでとするなど)。
さらに男気じゃんけんルールの採用で「勝ったら脱ぐ」変則レギュレーションも成立した。
関連項目
- 伊予鉄道:本家本元。1924年にここの社会人野球部マネージャーが即興で生み出したとされ、現在でも野球拳おどりが披露される松山まつりに協賛企業のひとつとして名を連ねている。松山市と松山商工会議所が野球拳おどりを特許申請し、2021年9月6日に商標登録が認められた。
- 脱衣ゲーム:野球拳はこれに該当する。
- 脱衣麻雀:脱衣ゲーム仲間。
- 水晶の龍 オタク界隈での野球拳の代名詞。雑誌企画の嘘の裏技なのだが、pixivではほとんどが野球拳に関するイラストであり、また野球拳のイラストの多くがこれ関連か、これを元ネタにしたもの。
- 阪急ブレーブス→オリックス・ブレーブス→オリックス・ブルーウェーブ 合併まで得点テーマとして演奏されていた。
- 吸血鬼すぐ死ぬ 強制的に野球拳をさせる能力を持つ吸血鬼野球拳大好きが準レギュラーとして登場する。
- ぐらんぶる 主人公達が所属するダイビングサークルPeek a Boo(ピーカブー)の男性陣の間ではじゃんけん=野球拳という認識になっており、酒の席ではたとえ女性メンバーがいようがむさくるしい男達が野球拳で熱狂し、全裸またはパンツ一丁になるという地獄絵図が繰り広げられる。