作品解説
針子の乙女とはゼロキ氏が小説家になろうで連載してる作品。
書籍化及びコミカライズ化している。
あらすじ
生まれ変わった家は、縫物をする家系。前世では手芸部だった主人公には天職?かと思いきや、特殊能力にだけ価値観を持つ、最低最悪な生家で飼い殺しの日々だった(過去形)。
自分の仕事に価値を見てくれる場所と人達に保護されて、精霊やら魔力やらがあるファンタジーな世界で、彼女は繕う魔力の糸を。
コミックス版作品紹介
「針」と「糸」で紡ぐ、小さな奇跡の物語。
前世の記憶を残したまま、技術貴族ヌィール家の子供に転生したユイ。しかし、ヌィール家特有の『加護縫い』の能力がないと判断されたため、虐げられ、地獄のような日々を送っていた。そんな折、心優しき貴族カロスティーラ・ロダンに「針子」として引き取られることに。ロダンに感謝の気持ちを込めてヌィール家で見せなかった『加護縫い』で匂い袋をプレゼントする。ユイがこれまで対話してきた『精霊』の力も加わり、匂い袋は国宝級の代物に仕上がってしまい、ユイの人生は更なる転機を迎えることになる。「小説家になろう」で人気の話題作が完全コミック化!
登場人物
ヌイール家
一等級貴族
初代王妃の傍系で『加護縫い』を行える唯一の一族
- ヌイール家当主
ユイやメイリアの父親
針子の実力が低く、縫製の仕事は実質上ユイに丸投げしており、ヌイール家を三等級貴族に降格される程。自分より実力のある家族は全員暗殺しており、その結果ヌイール家の没落を加速させている。
- ヌイール・ユイ
ヌイール家の長女。一流の針子の腕を持つだけでなく、始祖級の『加護縫い』の力を持つ。魔力の扱いも非常に優れている。精霊を見ることのできる『魔眼』の持ち主でもある。
転生者前世の名前は「紬」(つむぎ)18歳で事故死。転生したヌイール家では当初加護縫いが何か分からなかった故に出来損ないと言われ育児放棄された末、奴隷のように扱われる。カロスティーラ・ロダンに保護(ヌイール家としては人身売買扱い)されてから、止まっていた成長が再開されるなど健康体になっていき本来の才能を開花させる。
- ヌイール・メイリア
ユイの妹。
とても臆病ながら気遣いが出来る優しい子だったのだが、姉が虐待されてる家庭環境かで生き抜くために精神が病んでしまい、他者を迫害してしまう性格に変貌してしまっている…が、実際は父親を欺く為の演技かつ、姉が縫った服を独占したいが故の行動である。
ユイとしてはヌイール家から連れ出し保護したいと思っている。
- ヌイール・サクラ
ヌイール家の始祖
ロメストメトロ国の初代国王の娘。生まれた直後に人さらいに遭い、迷宮に放り込まれてしまう。数年後、蜘蛛の魔物に保護され育てられていた所を父親である国王に発見され救助される。蜘蛛の魔物はサクラの育ての親として生涯を共にしている。
- 蜘蛛
本来は魔物である蜘蛛と契約することで、ヌイール家は代々蜘蛛を従えてきた。
- ユイの蜘蛛
十歳の誕生日に贈られた蜘蛛。
- アリアドネ
サクラの育ての親の蜘蛛。聖獣アラクネ。
日本人の転生者。
- ユイの守護精霊
生まれながらユイについている精霊たち。精霊の服を繕うことが精霊の治療になる。
カロスティーラ家
- カロスティーラ・ロダン
ユイを引き取った貴族。王に仕える文官。若くして二等貴族に取り立てられた優秀な人材であるだけでなく、優しい心を持ち合わせている。
フルク家
- フルク・ハーニァ
染め付けの技術貴族フルク家の出身。現王アムナートの婚約者。
メネス家
- メネス・ストール
ユイを警護する騎士。ユイに花冠の鎧の本来の装備方法を教わった。ロダンとは恋仲にある。
ロメストメトロ家
王家
- ロメストメトロ・アージット
ロメストメトロ王国の前国王。とある事件をきっかけに若くして王位を息子に譲った。ユイの能力にほれ込み、結婚を申し込む。
- ロメストメトロ・アムナート
アージットの息子にして現王。ユイの実力を目の当たりにし、アージットとの結婚を認める。
- ミマチ
王家一族に仕える優秀はメイド。アージットの命によりユイに仕えることに。美少女をこよなく愛する。