鉄の旋律
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てつのせんりつ
1974年から「増刊ヤングコミック」にて連載された手塚治虫の漫画作品の名称。
マフィアによって両腕を奪われた男が、鋼鉄の義手を手に復讐を果たそうとする、サイコサスペンス作品。
当時のユリ・ゲラーブームの影響を強く受けた作品で、作中でもそれらに言及するシーンがある。
2006年から2008年にかけて週刊少年チャンピオン誌上で、『Dämons(ダイモンズ)』(作:米原秀幸)のタイトルでリメイクされたが、「両腕を奪われ、復讐を誓う主人公」「鉄の義手」「義手の動力が精神力(念力)であること」以外の共通点はなく、こちらはほぼオリジナル作品となっている。
「ダン・タクヤ」は、親友のイタリア系アメリカ人の「エディ」から、自分の妹である「亜里沙」と結婚したいという告白をされる。ダンは、当人同士が好きならと二人の結婚を認たのだが、それが自分に降りかかる不幸の始まりであった。
実は、エディはマフィアの一員だったため、はからずもマフィアのファミリーとなってしまっていた。
そんなダンは、とある事件をきっかけに、マフィアの掟を破ったとみなされリンチの末、両腕を失ってしまう。
両腕を失ったことで失望し、自分を助けずに冷たく見放したエディに対する憤怒が沸き上がる。そんな時、とあるきっかけで自身の念動力で動く「鋼鉄の義手」を手に入れる。
鋼鉄の義手を手に入れたことで、エディに対する復讐を誓うダンであったが、鋼鉄の腕は次第にダンにも思いもよらない行動を起こしていくことになる。