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雨と夢のあとに

あめとゆめのあとに

「雨と夢のあとに」とは柳美里作の小説、および本作を元にしたドラマ・舞台である。
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雨が止んだら あなたに逢えますか?

夢が終わったら あなたに逢えますか?

雨と夢のあとに 約束してくれますか? また逢えると・・・


概要編集

幽霊となってしまった父と、父の死を知らない娘がおりなすファンタジックホラー。『野性時代』で連載の後、角川書店から2005年4月に発行されている。

ファンタジーを通して『家族』とはなにか、『絆』とはなにかを問いかけている。


発行と並んで同作をモチーフにしたテレビドラマも放映された。主演は黒川智花と沢村一樹。

『生』『死』を主題としているためホラー要素が色濃くなっている描写も存在する。

作者の柳美里は主題歌(タイトル同)の作詞もしており、曲を歌った奥田美和子はドラマにゲスト出演もしている。

キャッチコピーは「これは私と父の、最後の物語───・・・」


あらすじ編集

主人公の桜井雨は、幼い頃に母が失踪し、昆虫採集が趣味の父親と二人で暮らしている。

その日も、幻の蝶を捜しに台湾へ出掛けた父の帰りをずっと待っていた。

やがて音信不通になってから数日後、父の朝晴が帰って来るが、雨は何故か分からないが何処か違和感を感じる。

実は朝晴は台湾で客死し、幽霊となって雨の元に現れていたのであった。

やがて父娘に次々と訪れる試練・・・・桜井父娘が下す『決断』とは。


主な登場人物編集

桜井雨(さくらい あめ) 演:黒川智花

本作の主人公。原作では小学6年生。ドラマでは中学2年生。古いマンションに父と二人で暮らしている。

原作では父子家庭のためか、小学生にしては大人びた感性の持ち主で、漢字辞典が愛読書。

ドラマでは父を心配させないため、感情を押さえ込みがちな『心の弱さ』が強調されている。

父が死んだ事には気づいていない。


桜井朝晴(さくらい ともはる) 演:沢村一樹

雨の父親。原作では蝶を主な被写体とする写真家。ドラマではジャズベーシスト。

昆虫採集とコントラバスの演奏が趣味で、とくに蝶の採取にはかなり念を入れている。

幻の蝶『コウトウキシタアゲハ』を探して台湾に出掛けていた所不慮の事故で客死し、一人娘の雨を心配するあまり幽霊となって帰って来る。

両者ともにかなり楽観的な性格だが、娘が絡むと親バカを発揮する。雨男


小柳暁子(こやなぎ あきこ) 演:木村多江

桜井家の隣の部屋に一人で住まう女性。イラストレーターで、自作の絵本を作っている。

台湾から帰ってきた朝晴が霊である事をいち早く見抜き、朝晴や娘の雨の良き相談相手となっている。強い霊感の持ち主で、霊の事に妙に詳しい。


関連タグ編集

小説 柳美里 ホラー 幽霊

テレビ朝日

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