声:川澄綾子(映画『selector destructed WIXOSS』登場時)
2015年3月から2016年4月までスカイリンク/コムシードが配信していたiOS/Android用ゲームアプリ『selector battle with WIXOSS』の登場人物。同作はアニメ『selector』シリーズの前日譚に当たる。
映画の台本では「雲上花代」と表記されており、TCGでは第14弾・サクシードセレクターに収録された《炎・花代・伍》(シークレット版)のフレーバーテキストでも「花代」表記が採られていた。ただし、後にTCGで登場したキーカードでは「華代」表記のため、最終的に「華代」で統一されたものとみられる。
人物
失踪した友人との再会をルリグに託してセレクターとなった主人公と同じ中学の在校生。両親は共働きで滅多に帰宅せず、たまに家政婦が来る以外はほとんどの時間を1人で過ごしているため「人から愛される」と言う感覚と無縁なまま成長したことに負い目を抱いている。そのため、女子中高生の間で大流行しているTCG『WIXOSS』の都市伝説通りに「意思を持ったルリグカード」を引き当てた際は、赤のルリグ・パルテアに「誰かから愛されたい」と言う願いを託してセレクターとなっている。
ほどなくして、小学校の頃からの親友だった守田夏菜が「心臓に持病を抱えている母親を治したい」と言う願いを賭けてセレクターとなった直後に矢島志津香が率いる初心者狩りグループに騙されて3敗し、セレクターの資格を失ったことに対する義憤から志津香を追っていた際に主人公とその友人の狩野千尋に遭遇する。主人公を志津香の手下だと誤解した華代はバトルを挑み、初黒星を付けられるが誤解を解き以後は3人で行動するようになった。なお、ゲームのストーリーパートは大半が「街中でセレクターに遭遇する→華代が売られた喧嘩を買う→千尋が煽る→何故か実際に対戦するのは主人公」と言うパターンで成り立っていた。
第19~20章で主人公たちは結城麗美と弓矢神楽の抗争に巻き込まれ、どちらの陣営にも加わらないまま廃校を舞台に麗美が主催したバトルロイヤルへ参加することになってしまう。そこで神楽が夢限少女となる瞬間に立ち会い、麗美から「夢限少女となったセレクターは自分のルリグと入れ替わって新たなルリグとなり、願いを叶えるのは入れ替わった元ルリグである」と言う「夢限少女」にまつわる都市伝説の真実を知らされて衝撃を受ける。この出来事を境に「ルリグになるぐらいなら3敗して願いが反転した方がマシ」と言う麗美の思想に共鳴した千尋と「願いを叶えるのがルリグであっても願いが嘘になる訳ではない」と言う華代の間に確執が生じ始める。
最終的には主人公や千尋と話し合い、チームを解散してそれぞれが個人の意思に基づいて行動することになったが、華代の場合は「夢限少女」の真実を知り(「誰かから愛されたい」と言う願いを叶えるのがパルテアであったとしても)、その願いに正直でありたいと言う選択をした結果がルリグ、つまり花代となることであったと考えられる。
その後
アニメ『selector spread WIXOSS』では最終話に1シーンのみ登場していた。映画『selector destructed WIXOSS』は市川緑(緑子)と2人で再会し、互いの本名を明かすシーンが追加されている。