零を、この空虚を、真に満たすその日まで。
根源へ至る万象の無。ライド、零の運命者ブラグドマイヤー……
効果
零の運命者ブラグドマイヤー |
ノーマルユニット〈グレード3〉(ツインドライブ!!)(ペルソナライド) |
ダークステイツ-デーモン パワー13000/シールドなし/☆1 |
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[ソウルから2枚以上、4枚まで裏でバインドする]ことで、1枚引いてよい。4枚以上バインドしたなら、相手は自分のリアガードを2枚選び、裏でバインドし、あなたの裏のバインドゾーン2枚につき、そのバトル中、このユニットのパワー+5000。 |
【ディヴァインスキル】-【自】【(V)】:このユニットがアタックしたバトルのガードステップ開始時、あなたの裏のバインドゾーンが8枚以上なら、そのターン中、このユニットのクリティカル+1してよい。そうしたなら、そのターン中、相手は手札から守護者を、コールやプレイできず、相手のヴァンガードを1枚選び、次の相手のターン終了時まで、相手とそのユニットの、能力すべてを無効にする。(ペルソナライドは発動する) |
概要
『無幻双刻』で登場したグレード3のユニットで、ダークステイツの運命者カード。
運命者カードの中でもかなり強力な1枚。
まず通常効果。
ソウルをバインドする事でドロー、除去、パンプアップを行う。
最低でも2枚ソウルを消費するが、ライドする過程でライドラインのカードである程度のコスト確保が可能。
4枚バインドすれば、相手が選ぶ形式だが2体もリアガードを処理でき、ドロップからの復活を阻害するだけでなく、裏向きなので名称の参照もできなくなる。
単独でパワー18000となり、後述のディヴァインスキル発動時にはかなり強化される。
そしてディヴァインスキル。
自分の裏向きのバインドカードが8枚なら、クリティカルを増加した状態で、相手の完全ガードを封殺する凶悪効果。
通常効果との連動でパワーは33000となり、そこにブーストやトリガー、他のユニットの支援が加わる為、詰めの局面でやられるのはかなり面倒。
ソウルチャージとリアガードでクリティカル上昇効果が使えるスチームレイダーザムーグ、相手のライドと【超越】に制約をかけるスチームアーティストアルウィム等、サポートカードだけでも十分強い。
相手ヴァンガードのみならず、ファイターが得た能力まで消し去る為、裁定をしっかり確認しておかないとややこしい。
まずユニットのスキル全てが無効化される為、ツインドライブ、トリプルドライブも無効化。
ただし、アイコンを消す訳では無いので、「相手ユニットがトリプルドライブを持つなら〜」等の効果対象にはできる。
テキストに注釈があるペルソナライドだが、これはアイコンと名称を参照しての「ルール」で発動する為、問題無く使える。
しかし、ユニットの中には特定の名称として扱う効果持ちも存在し、効果が無効化している状態では当然ペルソナライドは使えない。
ファイターが得た能力・ユニットの効果について。
これは奇跡の運命者レザエルのディヴァインスキルや、超トリガーの怨恨の冥竜神ゴルマギエルドによるヴァンガード永続強化等が該当。
ユニットの効果とファイターの能力は、ディヴァインスキルが発動したタイミングの分だけで、新たに得た効果や能力は無効化できず、またライドし直したり【超越】した場合、そのユニットの効果も無効化されない。
更に【超越】の場合、Gゾーンを解禁するクレストは無効化されないが、クレストによってヴァンガードが効果を得ている場合は、その得た効果が無効化される。
そしてGユニットのハーツにはなれるが、効果はGユニットが離れても失ったまま。
これはVサークルから移動していないので、無効化処理が適用されている為。
なので、クロノドラゴン・ネクステージからクロノジェット・ドラゴンの追撃時、クロノジェットの効果は使えない。
また、ヴァンガードの状態には干渉できない。
一気呵勢や【ユニゾンドレス】等、ヴァンガードが特定の状態である事を核に動くデッキの場合、特定行動による状態は無効化されない為、その状態を参照するカードは問題なく使える。
設定
ダークステイツの暗黒地方に存在する、世界中の悲しみが澱を成す沼の底で産まれたデーモン。
沼は古くから存在したが、ブラグドマイヤーが誕生したのは龍樹討伐後、世界各地に飛び散った運命力を受けてからになり、実は生後そんなに経っていない。
自身の空虚さからくる「飢え」の感情のまま、出会う存在全てを運命力のブラックホールである『零の虚』に取り込み、この零の虚の中では全てが止まり無の状態となる。
衝動のままに全てを無に還しており、運命力の均衡を左右する運命者故に、その行動が惑星クレイの存亡に大きな影響をもたらす。
運命大戦では禁忌の運命者ゾルガ・ネイダールと交戦。
零の虚に突入したゾルガは、零の運命者を見極める為、運命者となった自身の力を全開放。
結果、下半身を失いながらも奇跡的に生還し、他の運命者達にそのデータを提供。
そして終盤では奇跡の運命者レザエルとの戦いとなるが、本来の未来ではレザエルが零の虚によって敗北し、クレイが滅ぶ事になっていた。
しかし、未来からの干渉により、レザエルの勝利で終結した。
実は、ブラグドマイヤーを構成する「悲しみ」の核は、恋人を失ったかつてのレザエルの感情であり、それ故にブラグドマイヤーは自らの半身とも呼べるレザエルを倒し、自分の飢えを満たそうと本能的に行動していた。
だが、戦いの中で現れたリィエルによって、レザエルを満たしていた悲しみ以外の感情を感知。
困惑するブラグドマイヤーにレザエルが手を差し伸べた事で、結果的に敗北。
自分以外の存在がいないも同然だったブラグドマイヤーに、レザエルは零の虚の外を教える為、彼を自身の保護下に置く事を決意。
零の虚に取り込まれた生物を解放しながら、日々レザエルから世界を教えられている。
存在自体が危険とも言えるが、精神性の成長が見られ、各運命者達が各国の説得を行い、運命者全員が責任を持つ形で運命大戦は終結した。
アニメでは呼続スオウを自身の運命者に選び、心が空虚な彼をクレイから見つめていた。
本来ならスオウが運命大戦で勝者となるが、スオウが何も望まなかった為、ブラグドマイヤーはそれを願いと判断し、ファイト場を起点に周辺一帯を消滅させてしまう。
そんな破滅の未来を変えるべく、未来の明導ヒカリとリィエル=アモルタが介入。
ブラグドマイヤーへのメタとなるリィエルにより、運命大戦で敗北するが、彼と同じくスオウも前を向いて生きていける様になった。
その後はレザエルと共に各地を旅しており、レザエルの弟子である大望の翼ソエルとも普通に打ち解けている。
零の虚も完全に制御できるようになり、性格は好奇心旺盛で相手の気持ちを察せられる様になり、その成長の早さはクリスレインも感心する程。
レザエルとリィエルの予期せぬ再会と別れの顛末も聞いたらしく、自分の行動が招いた結果に責任を感じている。
そして、宿命決戦では無限の宿命者レヴィドラスと対決。
クレイの全てを知る全知に等しい存在だが、零の虚という未知に対し、宿命者になってまで挑もうとする彼と戦い、その鱗粉の力を前に敗北した。
ちなみに、レヴィドラスのやり口には思う所があるようで、敗北後も「ジジイ」呼びして嫌っている。
レザエルからは汚い言葉を使う度に窘められているが、彼の監視網に引っ掛からない零の虚で、最も欲する「情報」を遮断して一泡吹かせると、満足気にジジイ呼びを続けていた。
その後も頼もしい味方として活躍しており、全ての元凶が明らかになった際も、その悪辣さに怒りを露わにしている。