奇跡の翼が舞い降りる。あらゆる傷を癒さんと。
救聖の翼、天よりここに!奇跡の運命者レザエルにライド!
効果
ノーマルユニット〈グレード3〉(ツインドライブ!!)(ペルソナライド) |
ケテルサンクチュアリ-エンジェル パワー13000/シールドなし/☆1 |
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのドロップから、グレードの合計があなたのダメージゾーンの枚数以下になるように、それぞれ異なるグレードを2枚まで選び、(R)にコールする。 |
【ディヴァインスキル】-【起】【(V)】:【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたのドロップから【クリティカル】すべてを山札に戻してシャッフルし、そのターン中、このユニットのドライブ+1。このファイト中、あなたは「レザエル」を含まないユニットにライドできず『【治】以外のあなたのトリガーユニットがダメージチェックで出た時、あなたのダメージゾーンが5枚以上なら、あなたのダメージゾーンから1枚選び、回復し、この能力を失う。』を得る。(ディヴァインスキルはあなたの他のカードも含めてファイト中合計1回だけ使える) |
概要
『運命大戦』で登場したグレード3のユニットで、ケテルサンクチュアリの運命者カード。
強力なディヴァインスキルを保有する、新世代の切り札の1枚でもある。
まず通常の効果。
CB1でドロップゾーンからのコールを可能とし、自分のダメージ総数参照&同じグレードは選択できない代わりに、最大2体ものユニットを復活させられる。
手軽に攻撃要員を増やせる上に、終盤になる程コール先の選択肢も増える為、シンプルに優秀な効果と言える。
そして目玉となるディヴァインスキル。
ファイト中一度しか使えない超強力効果であり、レザエルの場合、まずクリティカルの超強化。
ドロップからクリティカルトリガーを回収し、その上でトリプルドライブになる為、非常に殺意の高い効果である。
当然、デッキ内のクリティカルトリガーの比率次第で恐ろしい事になり、一度しか使えないものの、その性質上積極的に手札のトリガーを消費できる。
序盤からガードし過ぎると通常効果の質が低下するので、ダメージコントロールは慎重に。
制限として、レザエルにしかライドできなくなるが、同名カードにペルソナライドするだけでも十分だろう。
そしてこのディヴァインスキルの真骨頂が、ダメージ6点目で出たトリガーを、ヒールトリガーの代わりにできる破格の効果。
更に、この効果をファイターに与えるという、かなり変則的な効果でもある。
前半のクリティカルの回収で、ヒール以外のトリガー比率が高くなっているので、攻防一体の無駄の無い効果と言える。
六点目のダメージチェックでオーバートリガーを捲るとディバインスキルとオーバートリガーの効果を合わせて二点回復するという裁定になる。
設定
元エンジェルフェザー所属の大天使で、かつてユナイテッド・サンクチュアリで起きた最悪の内乱の被害者。
かつては「救世の使い」と呼ばれる程の治癒術の使い手であったが、内乱で恋人であったリィエルをはじめ、多くの命を取り零した結末に絶望し、国名がケテルサンクチュアリになった今でも、各地で治癒術の研鑽・無償の治癒をしながら放浪の旅を続けている。
今でも彼の事を尊敬する者は多いが、内乱の凄惨な過去もあり、彼個人について詳しく語る者はいない。
しかし、龍樹の討伐に伴い飛び散った運命力を、『何者か』の声と共に受け取り、奇跡の運命者に覚醒する。
運命力をかけた『運命大戦』に参戦する事になり、自身に憧れてついてきた大望の翼ソエルを従者とし、その監視役の騎士も含めて大戦に挑む。
アニメではガブエリウスを介して地球にアクセスし、妹の健康を願う明導アキナを自身の運命者に選ぶ。
運命大戦終盤、未来からの干渉もあって零の運命者ブラグドマイヤーに勝利し、惑星クレイの破滅を回避。
ブラグドマイヤーが誕生して間もない存在で、空虚な自身を満たす渇望から世界を滅ぼしかけた事もあり、彼を保護下に置いて導く事を決意。
他の運命者達が各国の有力者達に口添えした事もあり、運命大戦を巡る騒動の後始末も完遂した。
しかし、次々に運命者と対となる宿命者達が現れ、時の宿命者が彼に罪を突きつける為に立ちはだかる事に。
余談
主人公の切り札としては、久々のケテルサンクチュアリ(ユナイテッド・サンクチュアリ)のユニット。
特に人型のユニットでも、天使系はシリーズ初となる。
また、ストーリーで恋人が存在した事が明言された珍しいユニットであり、その恋人と同じ顔のユニットに助けられたり、その優しさへの憎悪から殺されかけたりと、なかなか波乱万丈な展開になっている。
一度ブラグドマイヤーに敗北した為、アキナを守れなかった事をヒカリから恨まれており、かなりボロクソに貶されている。
関連タグ
この先、カードファイト!!ヴァンガードDivinezの根幹に関わるネタバレあり。
物語における諸悪の根源、シヴィルトの存在がseason2にて明かされたが、実は運命大戦でアキナが叶えた、『ヒカリに元気になってほしい』という願いにより、レザエルの手で一度滅ぼされていた事が判明。
シヴィルトは魂と自身の力を分離させ、地球にカードを転送する事で、魂がカードに引き寄せられる形で地球に到達した。
しかし、当時の員弁ナオが偶然そのカードを拾ってしまい、結果シヴィルトは遺跡の崩落事故に乗じてヒカリに憑依。
ヒカリが病弱だったのは、シヴィルトに生命力を奪われ続けていた為であった。
当然現代医療で治る筈も無く、そんな妹を救う願いからレザエル選ばれたのは皮肉である。
デザインフォースによってレザエルはヒカリの体を治癒するが、そこで全ての元凶であるシヴィルトを消滅させていたのであった。
だが、シヴィルトはリィエルの力で未来から来たヒカリの中にも存在し、現在のヒカリから消滅する前に、ファイト場に施された術式を書き換える事に成功。
レザエルが敗北する未来を改変する過程で、諸悪の根源は生き延びる千載一遇のチャンスを掴んでいた事になる。
そして、運命者達を出し抜いて完全体になったシヴィルトを前に、レザエルとアキナ達は立ち向かう事になる。
更なるネタバレ
実はガブエリウスの協力者。
アモルタとオディウム、2人のリィエルは戦いの最中、宿命決戦の黒幕を探る為一時休戦。
運命者の覚醒はデザインフォース、宿命者の覚醒はかつて選択されなかった絶望の祈り。
どちらも単体では純粋な力でしかなく、また運命大戦と宿命決戦では、仕組んだ存在が異なる点までは判明した。
更なる情報を求めたオディウムは、同じ宿命者であるレヴィドラスから、運命大戦に関わるビジョンを提供されるのだが、そこで見たのは、レザエルがどこかの神殿で1人のドラゴンと会話する光景であった。
そのドラゴンこそ、運命大戦を仕組んだガブエリウス本人であり、レザエルが運命者となるのは初めから決まっていた。
しかしデザインフォースの均衡に干渉する関係上、余計な情報が無い方が都合がよかった為、レザエルは運命大戦の為に記憶を封印される事に。
レザエルはガブエリウスから戦闘技術を学び、ガブエリウスもレザエルを信じて多くの情報を伝えており、互いに信頼していたのが窺える。
ちなみに、情報は所々検閲されて肝心なところが抜け落ちており、オディウムはレヴィドラスにキレた。
そして、重傷を負ったアモルタを救った際、ついに全ての記憶を取り戻す。
ガブエリウスの事、そして全ての元凶であるシヴィルトの正体等、運命大戦の真実を他の運命者や関係者達に公開。
その過程で、リィエルが命を落とした内乱を引き起こしたのが、当時の領主を操ったシヴィルトである事も判明。
恋人の仇であり、更に現在進行形で友の体も乗っ取ったシヴィルトに対し、運命者達が今後の対応を話し合う最中、レザエルはある提案をする。
遠く離れた別の世界。
記憶を取り戻した際、レザエルはその存在を確かに感じ取る。
それは、大切な存在を弄ぶシヴィルトに怒り、迷いの無い闘志を宿した青い髪の少年。
2人は今一度世界の壁を越えて手を伸ばす。
わずかな光でも、手を伸ばした者にのみ、奇跡は舞い降りる。
かつて聖竜から聞いた言葉を唱えたレザエルは、その場に集う運命者達の力により覚醒。
地球とクレイ、双方の世界に奇跡の運命王レザエル・ヴィータが降臨したのであった。