概要
ライターなどで火を点けて喫煙する一般的なタバコとは異なる、その名の通り機械要素のあるタバコのことで、器具の中に入っている液体(リキッド)を蒸発させることでその蒸気を吸引・喫煙する。日本国内で流通するものにニコチンは入っておらず、「香り」や「吸った感覚」を楽しむための嗜好品。
『電子たばこ』という表記になっている場合もあり、ピクシブでもその表記のタグの作品がいくつか投稿されている。
「Vape(ベイプ)」とも呼ばれ、電子タバコ愛好家はVaper(ベイパー)とも呼ばれている。
(リンク先では詳しすぎるほどの詳細解説が行われているため、ここでは大掴みな解説にとどめる)
構造
- 主にグリセリンを基剤としてさまざまな香料で風味をつけた「リキッド」
- リキッドを充填するタンクと加熱し霧化させるコイルで構成された「アトマイザー」
- アトマイザーを動かすバッテリーと制御回路で構成された「MOD(モッド)」
……主にこの3つの要素で構成されている(複数のものが一体化している電子タバコもある)。
リキッドはもちろんのこと、パーツ一つを変えるだけでも味の出方が違ってくるためハマり始めると非常に奥の深い世界になる。
余談
- アプリや動画サイト等で目にする電子タバコは広告で「ニコチン無配合だからどこでも吸える!」「普通の煙草に比べて経済的(普通のタバコ1箱分の予算で、電子タバコが何セットも買える)なのでこちらを吸うべき」等の謳い文句がされているものが有名。しかし中には広告を見る人に浴びせるように煙を吐くという煙草嫌いでなくても不快になる内容のものもあるため、そういった電子タバコの動画広告を嫌悪する者も少なくない(何ならマナーを守り真っ当に楽しんでいるベイパーが最もこの手のCMや広告を嫌っている)。
- 充電池を高出力で用いる製品であるため粗悪品の使用や乱暴な運用で発火・爆発事故が起こりうる。大抵の専門店(VAPEショップ)では高品質の商品を揃え安全な使い方を啓蒙しているが、運用・販売上の法整備が進んでいないのを良いことに粗悪品を販売・使用する心無いショップやユーザーはあとを絶たず、彼らが事故を起こした結果世界的に規制が進み、健全な愛好家が割を食うという悪循環に陥っている。現在運用に制限らしい制限がない国家は日本とEU圏くらいであるともいわれる。
関連イラスト
関連タグ
加熱式タバコ……特殊加工した煙草の葉を電熱で加熱する、電子タバコとは似て非なるもの。
クソ広告:前述の通り、嫌煙家でない者も不快になるような要素を含む電子タバコの動画広告も少なくない。