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解説編集

週刊少年ジャンプ増刊1991年「Spring Special」、1992年「Winter Special」に掲載。1998年9月に角川コミック・エース・エキストラ「青い鳥の神話―Blue myth overture」として角川書店で刊行。2001年12月に集英社文庫「雷鳴のZAJI―Never end heroes 1」として表題作雷鳴のザジと共に集英社より刊行。


車田正美の代表作聖闘士星矢の連載が終了した頃の野球を題材にした作品。

主人公たちバッテリーと打者との勝負がメイン。運動力学の常識を超えた魔球が飛び交う。

第一翔 葵と藍

弾丸の様な豪速球を放つ中学生・天堂葵は天才バッター・王城真悟に勝負を挑む。

しかし、王城との三本勝負に負けてしまった上に捕手が大怪我を負う程の威力故に捕手に恵まれないことを指摘されてしまう。

そんな中、二人の三本勝負を見ていた大地藍が葵のボールを受止めたいと名乗りを上げる。

第二翔 サンダーボール

葵と藍はバッテリーを組み、甲子園の優勝旗を手にすることを目標に雨の中変化球の練習に明け暮れていた。

その時稲妻がマウンドの上の葵に降り、新しい魔球「サンダーボール」が生まれた。

そんな二人の前に、ピッチャー殺し・王城竜悟が葵に勝負を仕掛けてきた。

登場人物編集

天堂葵編集

ド直球勝負の熱血主人公、豪速球を放つ投手。

受けた者が大怪我を負うストレート「ファイティングボール」の威力のため捕手に恵まれず燻っていたが命懸けでボールを受止めようとする藍と出会い、天才バッター王城を空振りさせる快挙を成し遂げる。

大地藍編集

心優しいもう一人の主人公、命懸けでボールを受止める捕手。

身体が弱く病院通いで、激しい運動を禁じられているがルールブックや伝記を愛読する程野球が好き。

葵の「ファイティングボール」に幸せの青い鳥を見出し、生きている喜びを味わうために捕手となる。

王城真悟

三保学院野球部キャプテン。天才打者。

天堂葵の実力を認めつつその才能を惜しんでいた。

葵と藍のバッテリーに敗北後も命懸けでボールを投げ、受け止める二人を称賛し、巨人軍入団のため東京へと旅立つ。

天堂雄

桐明高校野球部の控えの投手。葵の兄。

葵と同様、恐ろしい勢いの球威を誇る投手。弟の球を受止められる唯一の存在だった。

夏の甲子園で、王城真悟と対戦した。

がんを患って試合には出られず、甲子園決勝戦にて王城真悟と最初で最後の勝負に敗北して間もなく、王城に実力を認められつつ、王城との対決を誇りに思いながら17歳で亡くなる。

天堂ゆりえ

葵の姉。雄の妹。

王城真悟に兄の最後を涙ながらに告げ、巨人軍入団を果たした彼に心の内でエールを送る。

しおらしい少女かと思えば、兄の仇と王城に一方的な因縁を付けた葵を叱りつけるなど男勝りな一面もある。

王城竜悟

王城真悟の弟。地元静岡でピッチャー殺しの異名で知られる。

幼少期に兄に熾烈を極めた野球の特訓を受け続け、誰にも負けない実力を有する。

しかし、兄への復讐心から野球の名を借りた喧嘩に明け暮れ、プロ入りを果たした兄の顔に泥を塗ろうとする。

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