韓非
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かんぴ
韓非とは、中国の春秋戦国時代の法家・思想家。
百家争鳴と呼ばれる中国思想史の全盛期に生まれた法家の代表的人物で、後に『韓非子』を著書し、自身もそう呼ばれる。
戦国七雄の韓の公子であり、後に秦の宰相となった李斯とともに荀子に学んだとされる。
有名な特徴として吃音だったと言われている。
秦で、面従腹背常ならぬ韓を郡県化すべしという議論が李斯の上奏によって起こり、韓非はその弁明のために韓から使者として派遣される。秦王は以前から韓非を一目置いていたため登用しようと考えたが、彼と共に学んだ李斯は韓非の才能が自分の地位を脅かすことを恐れて王に讒言した。このため韓非は牢につながれ、獄中、李斯が毒薬を届けて自害に追い込んだという(最期については諸説あり、姚賈という秦の重臣への讒言をしたために誅殺されたともされている)。
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