概要
影護の二代目リーダー。
黒いスーツにストライプ柄のワイシャツを着た、紳士的な姿をした男。
その正体は風鳴家の人間にして風鳴弦十郎の兄(パラレルワールドで)である。
読みは暫定だが、九皐(きゅうこう)とは「谷底で鶴が泣いても天に届くことから、賢者は身を隠しても、名声が広く世の中に轟くことの例え」として使われる言葉である。
当初は名字がわからず、名前欄は「九皐」表記のみだったが、影護のトップに着任した理由として弟=弦十郎の死に思いを馳せた際、名字が判明して名前欄にも表記されるようになる。
性格は八紘以上に紳士然としていて、なおかつ生真面目で部下であろうが客人であろうが敬語を使い、厳しい態度を取ることはあっても、声を荒げることはまずない。
しかし組織を維持するために尽力する余り、あえて自身達を「悪党」と自虐し、人道的な心情を捨ててまで組織の正義を真っ当しようとすることがある。
影護に入ったのは弦十郎の死後の様子だが詳しくは不明だが彼曰く「託された」とのことで、決戦前に言伝があったのかどうかは不明。
終盤、パラレルワールドの翼が、人質となった少女・シャロンのために影護を離反し、クリスがそれを追うとなった際は「もう翼に組織で活動するための席はない」と厳しい態度を取りつつも見送った。
二人がシャロンの救出と聖遺物の破壊という目的を達成して帰ってくると、九皐は組織への復帰を認めた。
組織の維持をと大義を重んじるあまり、人道的な目線を見失っていたことを恥じた彼は、弦十郎の遺志に従って行動していたのが二人であることを認めて敬服し、改めて協力を要請した。
イベントのラストシーンでは、なんと翼・クリスと並んだ一枚絵が用意されている。
余談
アニメ本編では影も形もない事とBAYONET CHARGEでの中盤から終盤にかけて不穏な言動があったことから、九皐が事件の黒幕、ないしは何かを狙って動いているのではないかとプレイヤー達にはそう見られていた。
しかし上記にも書いているが基本的には善意で動いており、組織の使命に忠実すぎることを除けば善人であり、OTONAの一人として見ても良いような柔軟な対応を見せた。
ただしBAYONET CHARGE時点では弦十郎のことを弟と呼んでいるものの、イベント本編で九皐が彼の兄の八紘や弟の弦十郎と並んだり、会話をしたシーンが一切なかったのと八紘のことも他人のようにフルネームで呼んでいた事からプレイヤー達から自称ではないか?と疑われていた。
それにより風鳴家の人間であると騙り、組織を良い様に扱おうとしているのでは?とプレイヤー達からそう思われていたが『紫電纏いし巨兵』の終盤にて一時的に協力関係を結んだ八紘と対面し、彼の実の弟であることがわかるやりとりが描写された。
これにて弦十郎の実の兄と証明=風鳴の一族であることが確定し、これらの疑惑も払拭された。
ちなみにその会話によるとかなり久しぶりの対面だったようで、思わず「八紘兄さん」と九皐が口走ってしまう程であった。
つまりフルネームで八紘のことを呼んでいたのも、組織同士立場としては対立関係にあり、「馴れ馴れしい関係は避けなくてはいけないから」という理由付けも描かれた。
その際の会話の雰囲気から察するに組織云々を抜けば兄弟仲は良かった様だ。
パッと見であまり、弦十郎などの他の家族と似ていないということが自称説を後押ししていたが、よく見ると鳥の翼のように跳ねた髪型、特徴的な眉毛など、ところどころは風鳴の血縁らしい、少し変わったデザインになっている。