『駆けろ!大空』とは、かつて月刊コロコロコミックにて連載されていたかとうひろしによる野球漫画である。
単行本での正式フルタイトルは、『はるかなる甲子園 駆けろ!大空』である。
概要
前作『サイファー』は、余りにもグロテスク過ぎた為か、連載11回(単行本2巻分)で打ち切りになってしまった。
それから暫くして、かとう先生のもとに編集部が、スポーツモノを提案する。
バスケは既に他の作家が書いていた(松村努の『BiNGO!』)ので、かとう先生は野球をチョイス。
因みに当初、かとう先生は「コロコロだから、リトルリーグの話だろう」と考えていたが、編集部からは「高校野球で。」と言われた(なお、作中でリトルリーグのチームと手合わせを行なう回がある)。
そしてかとう先生は、一から野球の入門書を読み漁り、執筆に取りかかった。
結果、誕生したのが本作である。
ストーリー
主人公の大空は、母校・博愛高校に戻ってきた。
そう、荒れた母校、そして野球部を再建する為。
因みに博愛高校はかなり荒れており、校内をバイクで爆走する等は、日常茶飯事であった。
大空は、早速、不良達のリーダーであるミラクルを見込み、部員として勧誘。
「お前の体、野球がしたいと言って、疼いているぜ。」
その後も大空は、学校内の問題児等を次々とスカウト。
結果、野球部は再建。
甲子園に向けて、一歩歩みだすのであった。
登場キャラクター
博愛高校
- 静大空
- 黒八木教頭(クソヤギ) - 問題児たちを集めて野球部を再建した大空の方針に反発し当初は妨害したため、部員に忌み嫌われてクソヤギとあだ名で呼ばれる(不良児たちが以前から呼んでいたあだ名ではある)。
- 校長 - おおらかで自発性にまかせて見守るタイプの教育者。大空の方針には一切嘴を入れず、温かく見守っていた。学生時代の大空を知っており、彼の野球部にかける情熱の真相を知っていた人物でもある。
野球部
- 山彦明(ミラクル)
- 工藤真人(ガクシャ)
- 大沢勇(ニクマン)
- 坂口征一(ナニワ)
- 高田準一(カンドウ)
- 山崎進(レディー)
(かとう先生直筆)
- レオン山本(ダンガン)
- 谷山庄二(マフィア)
- 逸見隆(ネズミ)
聖エルモ高校
- 堂島
- 太田黒
- 吉田監督
羽亜渡学園(通称:トリ校)
- 監督(インコ)
- 孔雀沢たかし(クジャク)
- ペリー神崎(ペリカン)
- 八鳥三郎(ハチドリ)
- 大鷹俊(タカ)
- 森野福郎(フクロウ)
- 川瀬道夫(カワセミ)
- 鶴田高一(ツル)
- 隼直人(ハヤブサ)
- 北燕進次(ツバメ)