高嶺菊
たかねきく
CV:田中理恵
山口県出身。
若くして病死した実父・豪がプロボクサーだったため、
弟の竜児をボクサーにすべく郷里にいた時代からほぼ無理矢理彼を鍛える。
彼女自身もボクシングセンスは非凡なものだったが、
連載当時は女性がボクサーになる選択肢は時代的に皆無といっていいものだったため選手として活躍する設定は全くなかった。
一貫してコーチ的なポジションとして描かれている。
母・千代が騙されるようにして再婚した男・富蔵に姉弟とも虐待されだしたことで竜児を連れて東京に家出、当初は父の旧友三条家に居候していたが富蔵の脅迫があったためそこを出て、大村ジムに居候となる。
気が強く一見ボクシングバカ的に見えるが頭もよく、東京の中学校でも勉強に不自由無くついていっていた。
河井武士の姉・河井貴子とは同じボクサーの弟を鍛える姉コーチというポジションからライバル的な関係だったこともある。
またある意味本作のお色気担当でもあり、パンモロやスリップ一枚で捕虜などというシーンを披露したこともある。
剣崎順とは表面上いがみ合いつつも心を通わせるようになっていきやがて彼の想いを受け入れることになる。
実母の死後、竜児に教える事がなくなったと悟り最後のブローを伝授して
姿を消し、弟と剣崎の最終決戦の最中、剣崎に贈られたウェディングドレスをまとい教会で待つが…
後代設定の作品リングにかけろ2でも回想シーンに登場。
夫は既に死去しており婚家であるはずの剣崎家からは嫁として認めてもらえなかった。
剣崎家の執事と彼の知人である担当の産科医の策略で竜童については出産時(双生児だったので帝王切開だった可能性が高い)の麻酔が切れる前に連れ出されて存在すらも知らないままかつての居候先であった大村家に養子に勝手に出されており、麟童も結局幼少期は香取石松に養子として預けており、我が子を手元で育てることはできず不遇な生活を送った後、麟童の幼いうちに死去している。
夫の死後もかつて自分に惚れていた石松とくっつくことはなかったものの、亡き夫や弟のかけがえのない友人としての意味の信頼はあったようで、彼に息子の名付けを依頼している。
ただし付けられた名「麟童」は漢字が難しく、菊と違ってあまり頭のよくない麟童にはハードルが高かったらしく自分の名前の漢字が自分で書けないという羽目に陥らせている。