高木美帆
たかぎみほ
1994年5月22日生、北海道中川郡幕別町出身。
兄と姉の菜那もスピードスケート選手という一家に育ち、自身も5歳でスケートを始めた。
一時期はサッカーも並行してやっていて、そちらでも強化選手に選ばれるほどだったが結局スケートに絞る。
バンクーバーオリンピックに中学生ながら出場するも35位と成績が振るわなかった。
しかし高校進学後もジュニアの新記録を叩き出し、日本体育大学に進学。
ソチオリンピック選考時は代表入りはならなかったが、その悔しさをバネにしてさらなる努力を重ねていくことになる。
平昌オリンピックでは代表入り、女子1500mにて銀メダル獲得、1000mにて銅メダル獲得、女子団体パシュートに姉の菜那、佐藤綾乃、菊池彩花と出場して金メダルを獲得。
これにより金銀銅を全て得るという偉業を成し遂げた。
さらに同大会では姉の菜那がマススタートで金メダルを獲得。
姉妹で初の金メダリストかつ、合計で5つのメダルを獲得するという、こちらでも日本初の記録を打ちたてることとなった。
平昌での日本代表が得たメダル総数13個のうち、実に1/3以上をこの姉妹が獲得したことになる。
北京オリンピックでも代表入り。女子500mと1500mで銀、1000mで金、女子団体パシュートで再び姉の菜那、佐藤綾乃、菊池彩花と出場して銀メダルを獲得。
このうち、1000mでの金メダルは長年の悲願であった個人種目での金メダル獲得であり、しかもオリンピックレコードを叩き出しての堂々の優勝であった。
終わってみれば、1つの大会で金1つ、銀3つの計4つのメダルを獲得というとんでもない結果に。冬季オリンピック1大会で4つのメダル獲得は当然ながら日本人選手史上最多であり、さらに、平昌オリンピックの成績と併せると、夏冬を通じてオリンピックでの日本女子選手最多だった柔道の谷亮子、アーティスティックスイミング(旧:シンクロナイズドスイミング)の立花美哉・武田美保の5個を上回る史上最多のメダル獲得数となった。