概要
ラフラ武器店の現店主・レイアがイグザの為に自身の持ちうる限りの技術で造った武器。
武術都市レオリニアで開催される武神祭に出場するには「冒険者と組んだ鍛冶師が作った武器」が必須である為、イグザが戦闘スタイルを決めようと考えていたが、《身代わり》でエルマのダメージを引き受けた事を思い出した事が決め手となった。
普段は長めの柄の様な外見をしているが、戦闘時には凝縮された炎の刀身を展開している。その炎も女神イグニフェルがイグザに授けた力の一部を刃として変えたものであるため、火属性とは相性の悪い水属性の術技を打ち破るだけの威力を持つ。また、火力によって刃の形状を幾らでも変化させられる。
最大の特徴として、今まで受けたダメージからスキルを模倣する《体現》によって(多少の制限こそあるが)あらゆる武器に変換できる点にある。これによって即座に武器を切り替えて変則的な攻撃を仕掛けることが出来る上に、現在進行形でダメージを受ける事で剣以外の武器にも変形する事が出来る。
イラストレーターを担当したマッパニナッタ氏によってこの武器の変形図が公開されており、所謂トンデモ変形の類ではない事がわかるが、それでも複雑に変形する仕組みなので、製作者であるレイアもこの武器を「こんなめちゃくちゃな武器」と評していた。
各形態
名称は、マッパニナッタ氏が公開したヒノカグヅチの設定資料に基づく。
- 二刀流モード
柄を二本に分けて炎の刀身を展開する。
- 大剣モード
柄を一つにして巨大な炎の刃を顕現させる。
- 槍モード
柄を両手で持つ長柄に変形させて先端に炎の刃を展開させる。
活躍
レオリニアでの武神祭の後でも、聖女や〝汚れ〟に呑まれたテラ、ヴァエルとの戦いに用いたが、連戦する事でこの武器にダメージが蓄積されていく。「水」と「繁栄」の女神シヌスから力を授かった後、この武器を強化する為にイグザ(とついてきた聖女達)はラフラ武器店に訪れたが、どんどん強くなっていくイグザに追いつかない事、レイアではこれ以上のものでは作れないとして断念。
それでも万一のことを考えて所持し、ドワーフの里を襲撃した〝杖〟の聖者へスペリオスとの戦いで破壊されてその役目を終えたが、ナザリィからこの武器を作ったレイアを評価していた。
余談
名前の由来は、日本神話における火を司る天津神『迦具土神(カグツチノカミ)』と思われる。
この神は母の創世神イザナミから産み落とされた時に火傷を負わせて死なせ、それによって父の創世神イザナギに殺害されてしまった。
この武器は夫を失った子持ちの女鍛冶師によって生み出されたと言う点がある。
関連タグ
イグザ:この武器の所有者。