概要
中国語ではパオ・サンニャン(Bao Sanniang)と呼ぶ。
鮑員外の三番目の娘にして美貌であり、また武芸に秀でているとされている。
その腕前の程は、腕に自信のある者と戦っても50合も打ち合わない内に追い払うほどの実力者。
また武芸だけでなくその容貌も美しく、数多の貴公子から求婚される程である。
ただ、「自分より武芸に劣る人間とは結婚しない」という信条の為、相手にしない。
ある時、南山の頭目・廉康が鮑家荘を包囲して求婚すると、自ら槍を振るって追い払ったとされる。
その数日後、別の武芸者に挑まれるが敗北した。その武芸者は関索であった。
元々、関索は父・関羽を探し、彼女の噂を聞き鮑家荘に立ち寄った。そして、関索は鮑三娘に挑戦し、50合も打ち合わないうちに鮑三娘を馬から突き落とす。
初めて負けた事に加え、鮑三娘は関索があの関羽の息子であることを知り、互いに意気投合して家に招待して結婚を申し込み。関索もそれを承諾して、劉備陣営に加わった。
それから夫・関索と共に、いくつもの戦場を駆け巡っていたが、関索が諸葛亮の南蛮征伐に従軍する事となった時、鮑三娘は葭萌関を守る事になってしまう。
その後、関索は南蛮征伐中に戦死してしまうが、その知らせを受けて尚、
涙を流すことなく、葭萌関を守り通して死ぬとされたり、関索の側室である
王桃と王悦姉妹と共に葭萌関で病死したなどいくつかの逸話がある。
創作作品における鮑三娘
大体の作品において、麗しい容貌とそれに反してのかなり武力に設定されている。
個別記事有り
- 『真・三國無双シリーズ』のキャラクター。⇒鮑三娘(真・三國無双)
『三国志大戦』シリーズ
レアカードイラストレーション:陸原一樹
コモンカードイラストレーション:絵楽ナオキ
複数のカードが存在する。
レアカードの場合、知力6で「復活」持ちの騎兵で、計略の「戦女の息吹」で
範囲内の味方の兵力を少しずつ回復するという効果であった。
以上の理由からその当時、鮑三娘を入れたデッキが強力で流行した。
しかし、次に登場したコモンカードの場合、コスト1.0「魅力」持ちの武力3/知力5で、
計略には「大車輪戦法」という自身の武力が上がり、全方向槍の無敵攻撃を行うという効果をもっている為、
さらに強化された。
『三國志』シリーズ
『三國志Ⅺ』に初登場した。女性武将だが、高武力に設定されている。
その上特技の「連戦」も優秀である。
その為、かなりの使い勝手の良さを誇っている。
ただし、親愛武将である関索の特技「疾走」とは相性が悪いことが玉にき傷である。