概要
麻倉の始祖・葉王の幼名。そして彼の幼少期を指す。幼き日の麻葉は霊能力を疎まれ虐めを受けていたが、母親の麻ノ葉と二人で慎ましく暮らしていた。しかし麻葉が留守にしていた隙に何者かが家に放火。中にいた麻ノ葉が焼け死んでしまう。
孤児になった麻葉は当てもなく彷徨ううちに都へ辿り着き、そこで浮浪児として暮らし始める。百鬼夜行を眺めていた際に自分の存在に気付き、声を掛けてきたのが小鬼の乙破千代だった。
乙破千代に気に入られた麻葉は彼と行動を共にするようになり、やがて親しい仲になっていく。物知りの乙破千代は麻葉に様々な知識やマナーを教え、いつしか麻葉は年相応に笑えるようになっていた。
しかし、麻葉はいつ果てるとも知れぬ己の人生に疲弊しきっていた。『お前のように鬼になれたら良いのに』と漏らす彼に、乙破千代はある提案をする…。
読み方は「あさはどうじ」だが、乙破千代に「マッパどうじ」とも渾名された。