概要
そんな彼が、陰陽師・羽茂忠具に拾われてからできた同門の兄弟子であり、初めての人間の友人?であるのが大太郎だった。
- ハオは、人間の友だちがいたことは一度もないと言ってはいたが、それは他人の心が読める彼自身がついた一種の嘘であったことになる。
麻葉童子の羽茂忠具への態度、および羽茂忠具の麻葉童子への贔屓に反感と嫉妬を持っていたが、彼の読心能力を知ってもあっさり受け入れて、逆に麻葉童子が大太郎の悪事の計画を知っても邪魔をしないと誓い、麻葉童子の願いが「人間になりたい」ことから友情が芽生えた。また、麻葉童子が読み書きができた理由(乙破千代)を聞いて驚いていた。
なお、羽茂忠具が麻葉童子を見つけたのは、京の都に「鬼」が増えたこと原因を探っていた際に、路上に倒れてはいるが鬼に囲まれている子供を見つけ、「鬼」の原因だと判断したからである。
(この際、鬼に囲まれて、羽茂式陰陽術・土蜘蛛法師で対抗するも難儀していた大太郎を救ったのは、当時は羽茂忠具の持ち霊だった前鬼・後鬼だった)
そして、特訓を施すにつれてその恐ろしいまでの才能を見出し、麻ノ葉事件にて田浅法師を殺した少年だと判明した。
「シネ」
「シネ シネ シネ シネ シネ シネ シネ」
「シネ」
麻倉花の命が危険になると自動的に現れるオーバーソウル型の鬼「闇鬼」。
全身を闇そのもの、または闇の姿をした液体か布に包まれたがしゃどくろの様な姿をしている。
その正体は、無数の魑魅魍魎を無理やり取り込まされて「人工人間式神・大太郎法師(ダイダラボッチ)」に変えられてしまった大太郎である。
ペヨーテ・ディアスに授けたサンタ・ムエルテ共々、ハオが「フラワーオブメイズ」への対策に用意した切り札の一霊であり、その力に感動した道黽は「コレで母様も救われる」と涙を流した。
- 闇鬼の前段階で召喚されるのが大鬼であることからも、麻倉花の(鬼を無造作に召喚し続ける)「節分状態」はアンナと鬼の関係を参考にした可能性もある。
- ハオ組に属していたBo'Zの魑魅魍魎は、シリーズでも最弱の持ち霊の類だともされてきたが、闇鬼の力の由来も魑魅魍魎なのは皮肉的である。
- また、ハオとの関連性が生まれるパッチ族の十祭祀の持ち霊が動物の霊なのも、ハオと大太郎が学んだ羽茂式陰陽術の式神が動物霊なのも皮肉的な類似性である。
- しかし、麻葉童子と大太郎の生前の会話に関してこんなフラグもあるという説もある。
花が「節分状態」になり、もしも闇鬼を召喚してしまったら、アルミ・ニウムバーチがアメリカバイソンの精霊シルバーホーンのO.S.から発射する特殊豆弾「ゴルドバ」を使わないと対処できなくなる。
なお、「フラワーオブメイズ」のために最初から花のために用意されていたわけではないようで、葉・アンナ・赤ん坊の花が中東で文字通り全身を軍用ヘリの機関銃で粉砕された際に、アンナの脅しに屈したハオが仕方なく施した救命処置であり、これを受け入れなければ復活は許さないというのが条件だった。
ハオがダイダラボッチを花に埋め込んだ理由に、フラワーオブメイズだけでなく大太郎の救済を考えていたのかは不明。
しかし、花が地獄のコミューンで修行している際に、桜井咲太郎に持ち霊になってもらう様に説得していたが、それに難儀していた際に咲太郎には花の背後の闇鬼を見て何かを思ったのか、一度限りだが持ち霊になることを承諾した。
なお、麻倉葉のクラウドには、
「大太郎法師が変化してダイダラボッチか!オイラてっきりおまえがぼっちなのと関係してると思ったぞハオ!」
と推測されている。
- 実際に、ダイダラボッチの当て字は大太郎法師であり、ひとりぼっちの当て字も独り「法師」である。
闇鬼のさらに次の段階は「イケ鬼」と呼ばれ、その状態になるとハオでも制御ができなくなるらしい。