概要
「黒鬼」とは原作者のまりやすが運営するサイトに掲載されている鉛筆漫画。
2014年以前から掲載されていると思われる。
ストーリー
ある日、化野小蛇は「鬼」に憑かれた友人に襲われ、邪悪な鬼を封印したとされる鬼社まで逃げ込む。絶体絶命の最中、小蛇を救ったのは「鬼」を体に宿す青年だった_____。
鬼神に魔女に蛇に猫、人ならざる者たちが紡ぐ、和風伝奇物語。
設定
鬼・・・人の想念、思いから生まれるもの。清い念から生まれれば人と生き、人を助ける「白鬼」に、悪しき念から生まれれば人にあだなす「黒鬼」になる。
主な登場人物
黒(くろ)
鬼社(おにやしろ)の神主。頭に眼鏡を乗せており、関西弁でしゃべる。
鬼だけを切る刀を持ち、鬼を封じる結界を貼ることができる。
「酒呑童子」と呼ばれる鬼の統領を腹の中に飼っており、その影響か18歳であるのにもかかわらず飲酒をしたりしている。
解離性健忘症を患っており、2,3か月前のことは思い出せない。
綾瀬氷咲と因縁があるらしい。
化野小蛇(あだしの こへび)
美術と理系科目が苦手なごくごく普通の女学生。
鬼に憑かれたクラスメイトの西藤百菓に襲われた時には泣きながら逃げるなどしたが、友人を助けるために屋根から飛び降りて鬼に立ち向かうなど、実は肝が据わっている。
行方不明になった黒を探すため、蛇の姿の白鬼であるみーちゃんと契約して、千里眼の力を手に入れた。
西藤百菓(さいどう もか)
小蛇の同級生で友人。
学校でのいじめを苦にして「犬神憑きの呪い」を行った。
後に手にした魔女の力を使い、黒たちと戦闘を行ったが、戦いの中で黒に諭され和解した。
山崎瑛史(やまざき えいじ)
表向きには編集者をしているタンス男。
箪笥の白鬼であることを生かして、処理不可能な呪物たちを体内に収納し、半永久的に預かるという「預かり屋」をしている。
捨てても戻ってくる人形や、凶悪な呪いを秘めた「箱」、魔女が作った巨大な人形などを「預か」っている。
本人の戦闘能力は皆無に等しく、近接戦闘をするとなすすべなくボコボコにされてしまう。
水凛(すいりん)
土地神であり夢喰いの鬼。
おっとりした雰囲気の女性で、「凛味」という屋台式のラーメン店を営んでいる。一番人気は醤油ラーメン。
黒が酒呑童子遭遇し呑まれてしまったとき、自身の片目を引き換えにして、黒ごと酒呑童子を封印した。
たいていの場合、鬼の主食は人であるが、水凛は夢を食うことで飢えをしのぐことができる。
雨音(あまね)
時間の魔女。
2008年に起きた「第二次百年戦争」と呼ばれる、人に害をなす鬼たちとの全面戦争において黒や瑛史、氷咲と共闘していたが、そのさなか瀕死の重傷を負い、戦争の勝敗を確認するため過去から現在まで飛んできた。
偶然出会った百菓に時間の魔女の力を与えた。
人形や時間を操り、高位の魔法をも行使することができる。
綾瀬氷咲(あやせ ひさき)
黒鬼。
猫耳を生やしており、猫耳パーカーを着用している。
一度見ただけで技能や能力を再現できる能力を持つ
黒に並々ならぬ執着を向けるがその理由は不明。
麻薬を売ったりして金を稼いでいる。
詳しくは綾瀬氷咲を参照。
麻宮鼎(あさみや かなえ)
百足の鬼と混ざった女学生。
学校ではいじめられ、家庭は半崩壊状態で精神が擦り切れかけていたところを氷咲に拾われた。
鬼と人間が混ざった「混ざり者」であるため、黒が持つ「鬼だけを切る刀」では切ることができない。
みーちゃん
蟒蛇。ド変態。
蛇の姿と人間の姿になることができ、昔は人間の姿で医者をしていたが、わいせつ罪でクビになった。
蛇の姿の時はネットスラングを連発する。
白(びゃく)
黒に封印された酒呑童子の代わりに、新たに鬼の統領になった鬼。
詳細不明。
酒呑童子(しゅてんどうじ)
旧・鬼の統領
白色の着物を身に着け、頭部からは大きな角が生えている。
何人もの人間に乗り移り呑み込み、力を増し続けてきた凶悪な鬼。