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黛黒

まゆくろまたはまゆずみくろ

漫画『黒子のバスケ』に登場する黛千尋×黒子テツヤの腐向けカップリングタグ。
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概要編集

 漫画『黒子のバスケ』の登場人物である黛千尋×黒子テツヤの作品に付けられる腐向けカップリングタグである。『わる』と書く“黛”という名前からして、その因縁の深さは窺える。(黛の名前を決める際に”黒”を意識したことは「くろフェス!」の裏話によって明らかにされている)


 二人は共に赤司征十郎によって見出され、シックスマンという役割を与えられた存在である。新旧影コンビという呼称がある通り、彼らはチームの“影”であるが、その性質は必ずしも同様ではない。


 類似点としては本が好きなこと(ただし、これについては”?”が記されている。本屋デートをするも向かうコーナーは全くかぶらない。そんな黛と黒子の関係を妄想するのも一興かもしれない)、そして、影が薄いが、そのことにあまり頓着していないことが挙げられている。


 相違点としては、自分と同学年の部員がきつい練習に音を上げ、才能に限界を感じ大半は退部していった中で黛は同様の理由で退部届に署名していたことが挙げられている。一方の黒子は才能の芽の出ないまま3軍として部活を続けつつも退部届を出したことはなかった。しかしながら、黒子は彼を案じた3軍コーチに退部を勧められてしまう。そんな黒子と黛は直後、赤司征十郎に見いだされる。(このことは大きな類似点として挙げられている)

 また、自分が大好きで「自分がきもちよくなけりゃバスケなんてやるイミはない」と言う黛と最後「ボクは影だ」と言い切った黒子では、シックスマンに対する態度も全く異なったものであると考えられる。


 得意教科が現代文・古文という文系の黒子テツヤに対し、得意教科は物理、また特技もオーバークロック(パソコンを改造してその性能を向上させること)という理系の黛千尋。

 好きな食べ物としてバニラシェイクという甘いものを挙げる黒子テツヤとくさやという辛いものを挙げる黛千尋。このような対照的な設定も興味深い。(一方で、趣味は共通して読書である)


 「旧型の6人目君、旧型(おまえ)じゃ新型(オレ)に勝てねえよ」のように、度々旧型という呼称を持ち出す新型黛千尋と「幻の6人目という呼び名、悪いんですが、まだ譲る気はありません」と彼に言い放った黒子テツヤ。

 黒子は自分と黛の関係について高尾和成が以前用いた同属嫌悪という言葉を想起しているが、お互いに無関心ではいられない、それが黛黒なのである。


原作における描写編集

本誌における描写編集

 以下に黛千尋と黒子テツヤの主なやりとりを挙げる。この他にもお互いを意識した言動は散見される。また29巻にて同時に表紙を飾ってもいる。

231Q編集

 誠凛vs洛山戦の火蓋が切られる。その出場選手の紹介が行われた際である。

「5番黛千尋」

 「誰かに似てる?」そんな降旗光樹の懸念と共に、黛黒は始まる。

238Q編集

 桃井さつきによる黛千尋のデータを聞いた桐皇の面々。青峰大輝は静かに口を開く。

「なんだそりゃ。そっくりじゃねえか。どっかの誰かとよ」

 その言葉に桃井ははっとする。

 そして、誠凛に牙を剥くミスディレクション。黛千尋の鮮烈なデビューである。

 ここで赤司は「いわばテツヤは旧型。黛千尋は新型の幻の6人目だ」と述べる。新型と旧型――黛千尋が黒子テツヤと対になる存在であることが明らかとなる。

239Q編集

 黛千尋と赤司征十郎の出会いの物語である。これは黛千尋と黒子テツヤの出会いの物語でもある。「知り合いにあなたとよく似た人がいる」「つくづく知り合いに似ている」との赤司による黒子テツヤのゴリ押し。「そいつがオレと似ている……?」黛が黒子に興味を持った瞬間であった。

新型だの旧型だのなんてことに別に興味はないが」(と言いながら、黛はベンチの黒子を“見たか”とチラ見している。面倒くさい男である)

お前のとはもう別物……これがオレのスタイルだ。お前なんかに勝ち目はねえよ」(“お前”、“お前”、意識しすぎである)

 そして、そんな黛を黒子はただじっと見つめていた。“観察していた”のである。

248Q編集

「まだ譲る気はありません」

 別名黛vs黒子回である。とにかく黛と黒子の1on1の形が多く、素晴らしい。黒子が黛の性格を読んで挑発し、攻略していく様には黛黒クラスタとして震えるばかりである。

「旧型の6人目君、旧型(おまえ)じゃ新型(オレ)に勝てねえよ」

「幻の6人目という呼び名、悪いんですが、まだ譲る気はありません」

 同属嫌悪な、二人のやりとりもたまらない。

249Q-250Q編集

 影としてのプライド回。影同士だからこその影である覚悟の重さが際立つ。

 249Qにおける黛の顔に落書きするお茶目な黒子のNG集も必見。

 「まさか……テメエ……、上書きしたのか……!!オレに……!!」や「しまった……!!今ので上書きが――」など黛らしい言い回しが光る回でもある。

252Q編集

 赤司に“パスを通す道具”として使われる黛。選手としての義務感で無感情に体を動かす彼の姿に、黒子はかつての自らを重ね、胸を痛めているようにも見える。


小説における描写編集

 ReplaceⅤ 第4Q「とある“六人目”の休息」は黛千尋を主人公とした短編である。ここでの彼はまだ黒子テツヤに直接出会ってはいないが、赤司征十郎からその話を度々聞いていたことが端々から窺われる。

 「幻の六人目の代用品として、か?」と口には出さないもの思ったらしいところや赤司が黒子に触れた際には「ふと気が付くと、文庫本を強く握りしめていた。なにを熱くなってるんだ、オレは。」と激しく心を乱され、それから「オレは、オレだ。旧型とは違う。」と自分にわざわざ言い聞かせているような節があった。

 このような描写より黛千尋は黒子テツヤと出会う前から常にその存在に対し強い興味、関心を抱いていたことが窺える。旧型と呼ぶところからも自分の対となる存在として意識していることは明らかである。


公式ファンブック「くろフェス!」における描写編集

 黛千尋の紹介ページにおいては度々黒子テツヤと比較する表現が用いられており、黛黒クラスタに優しい作りとなっている。(“黒子と同様に~”や“新型6人目のココは黒子に勝ってる!!!”等)

 得意教科や趣味については先述したが注目している選手という項目において黛は黒子を挙げており、これは優しい目をして眺めざるを得ない。

 また、はっきりと「旧型への対抗心は強い!!」、「旧型に対して強い敵意を感じている!」と書かれている。(“愛の反対は憎しみではなく無関心”という彼の有名な言葉を思い出していただきたい)

 さて、「くろフェス!」における黛黒の燃料投下はこれだけに留まらない。スペシャルインタビュー。黒子テツヤが黛千尋にインタビューを行うのである。

「黛さんが一番負けたくない相手は誰ですか?」

「試合でオレをまんまと出し抜いてくれた、今目の前にいる誰かさんですかね」

 皮肉な口調の絶好調黛節であるが、これを公開告白と呼ばずとして他になんと表せようか(反語)。


アニメにおける描写編集

 戦略上マッチアップすることの多い黛と黒子。度々同画面に並び、攻防を繰り返す彼らの姿に胸を躍らせた黛黒クラスタも多いのではないだろうか。


69Q次回予告にて編集

 突然の黛と黒子の会話に大きな衝撃の走った69Q次回予告。

「万策尽きたってとこか」

「そうかもしれません、今は」

「手も足もでないこの状況、諦めたらどうだ旧型君」

「それでもここで終わるわけにはいきません!」

 ここでまたしても旧型君呼びである。

 手も足もでないなどといちいちいかがわしい黛千尋の言い回しにどんなシチュエーションを思い描くかは……。


70Qエンドカードにて編集

 影を思わせる暗い色を背景に、向かい合う黒子と黛。黛の影が黒子に重なるその様子は本編の上書きを意味するものであろう。が、漂う緊迫感とどことなく怪しげな空気が我々のあらぬ妄想を掻き立てるのであった。(こちらを振り向く黛の視線など、まるで見せつけるようである)


ゲーム「未来へのキズナ<絆>」における描写編集

 黒子と火神、黛と根武谷が偶然お好み焼き屋で出会うエピソードがある(その名も「シックスマンの二人」である)。ここでの黛と黒子の間に試合中の殺伐感はなく、影の薄さについて悲哀を分かち合う二人の姿を見ることが出来る。


J-WORLD TOKYO期間限定イベント「影フェス」において編集

 春フェスfeat.黒子&黛とのことで2016/3/1〜2016/4/10に開催された影フェス。

 本を片手にどことなくお揃い風の春らしい軽やかな装いに身を包んだ二人の姿が、等身大とミニキャラの両方で書き下ろされた。


 限定アトラクション「ミニゲーム3人目を探せ!」では赤司から届いた「実はもうひとり声をかけてみたんだ」というメールを元に二人がJ-WORLD TOKYO内を散策することに。公式デートである。


 また限定ボイスではここだけの二人の会話が。

「今日はふたりで楽しんでおいで」

 赤司によって引き合わされた影二人。とまどう黛に黒子が一言。

「一緒に回ってみませんか」

 公式デートである(二回目)。


 エイプリルフール限定ボイスも2016/4/1限定で公開されており、ここではお茶目な黒子に振り回される黛の姿を垣間見ることも。


とある街のキセキin池袋において編集

 2016/11/1〜11/8に開催された「とある街のキセキin池袋」。

 イベントでは10人のキャラクターがフクロウを連れている姿が書き下ろされた。


 赤司の誘いで池袋のイケフクロウに集まることになったキセキの世代6人と相棒組キセキ相棒組(火神/高尾/氷室/黛)。会場ではそれぞれが集合場所に着くまでの様子が展示された。


 待ち合わせの時間までアニメイト池袋本店で時間を潰す黛。

 そこに現れたのは。

「あれ、黛さん?」

「ん? ……黒子!?」

 友人に薦められた本を探しに来たという黒子だった。


 本好きという共通の趣味を持つ黛と黒子。

 本屋で偶然などと一度は黛黒クラスタが思い描いたであろう妄想が現実に。

 

 そっけなく応じる黛だったが、そんな彼に黒子は一緒に待ち合わせ場所に行くことを提案する。

 またも公式デートである。


 待ち合わせ場所までの二人の道中について考えるのも一興である。


関連タグ編集

黒バス【腐】 腐向け BL 黒子のバスケ グループ・カップリングタグ一覧

黒子テツヤ 黛千尋 洛山 誠凛

黛黒の日

一般向けタグはこちら編集

新旧影コンビ 影トリオ(+高尾

逆CP編集

黒黛

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