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概要

「10ナンバーズ・からっと」は、音楽バンドサザンオールスターズの2ndアルバム。


1stアルバム・「熱い胸さわぎ」で一段落できたと思っていた桑田佳祐だったが、ビクターのプロデューサーから、

「次、早く書かなくちゃダメだよ」

と言われてしまう。なんとか書こうとするものの、天才桑田佳祐をしてもまだこの頃はするするとなにかがかけてしまうほどの抽斗がなく、スランプになってしまいなかなか書き上がらなかった。

ビクターの方はすでに発売スケジュールを組んでしまっており、最後の何曲かがどうしても書き上がらないため、最後は桑田を箱根ホテルにカンヅメにして書かせたのだとか。

後年の桑田によるとその影響でインポテンツ状態になってしまったらしい(この頃はまだ「ED」という柔らかい言い回しはなかった)。ただ、まだこの頃は桑田・サザンにそれほどの力がなく、『ザ・ベストテン』出場の際にはノイローゼと言って誤魔化していた。今なら間違いなく言っちゃうけどな地上波だろうと


桑田の作詞が出来上がらないため、初版のLPレコードでは歌詞カードの印刷が間に合わなくなることから、一部の楽曲の歌詞が「◯△□☆」といった記号で伏せられていた。


このような経緯があったため、桑田は当初、シングルで発表した『思い過ごしも恋のうち』『気分しだいで責めないで』『いとしのエリー』などの一部の曲を除き、気に入っていなかったらしい。

しかし、今ではそんな曲も大事にするようになった。


「熱い胸さわぎ」の収録曲の一部がサザンのアマチュア時代の曲だったため、明石家さんまが「『いとしのエリー』は『勝手にシンドバッド』より先に書かれていた」と勘違いし、周囲に吹聴してしまう。これに関しては、桑田はかなり困らされたようだ。


収録曲

  1. お願いDJ
  2. 奥歯を食いしばれ
  3. ラチエン通りのシスター
  4. 思い過ごしも恋のうち
  5. アブラ・カ・ダブラ(TYPE1)
  6. アブラ・カ・ダブラ(TYPE2)
  7. 気分しだいで責めないで
  8. Let It Boogie
  9. ブルースへようこそ
  10. いとしのエリー

補足

『アブラ・カ・ダブラ』は『いとしのエリー』のB面である。が、『いとしのエリー』シングル版はTYPE3とされ、歌詞を一部に絞った時間を短縮したカット版である。TYPE1とTYPE2に分かれているのは、この曲がLPレコードの時間調整の為の曲だったからだ。つまり、LPレコード版では、TYPE1がA面ラスト、TYPE2がB面トップとなっているのである。ちなみに、TYPE2はLPレコード初版で歌詞が伏せ字状態になっていた曲のひとつである。

この後も、LPの時間調整を行ったと思われる曲は原由子産休に伴う活動休止まで(アルバム『KAMAKURA』まで)は散見される。


しかし『いとしのエリー』を最後に持ってきたかったのは解るが、その前の曲の編成はなんとかならなかったものか……


関連タグ

サザンオールスターズ いとしのエリー


サザンオールスターズのオリジナルアルバム

熱い胸さわぎ本作タイニイ・バブルス

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