「15000系」という系列は現在のところ東京メトロ(東京地下鉄)でしか使用されていない。
東京メトロ15000系
東京メトロ東西線は朝ラッシュ時に慢性的な遅延を起こしており、駅での停車時間を短縮させ輸送改善を図る必要があり、そこでワイドドア車を新規製造し最混雑時間帯に集中的に運用させることにした。車両は05系の14次車として計画されたが、10000系のデザインを反映したため新形式「15000系」となった。当系列導入により、05系の初期の13編成のうち千代田線北綾瀬支線への転用、あるいは海外輸出となったもの以外は廃車されている。
ドアの幅は1800mmである。05系の第14~18編成はワイドドアで登場したが、その5編成は乗務員室直後のみ1300mm幅のドアであった。15000系は乗務員室直後も1800mm幅のドアとなっている。座席数は極力多くするとの判断から、扉間のロングシート座席は6人掛けとしている。
2010年に営業運転を開始。2011年までに10両編成13本が登場した。輸送力増強のため、2017年にはさらに10両編成3本を追加製造している。
最近にデビューした車両の中ではかなり珍しい外扇式のかご形三相誘導電動機を採用している。