概要
1988年(昭和63年)に東西線の輸送力増強及び5000系を置き換えるために登場した通勤型車両。2004年(平成16年)度までに10両編成43本(計430両)が製造され、製造時期の違いによって複数の形態が存在する。
高周波分巻チョッパ制御で普通ドアの1~3次車、高周波分巻チョッパ制御でワイドドアの4・5次車、VVVFインバータ制御で登場した変則配置ドアで前期型の前面を持つ6・7次車、後期型(05N系)の8~10次車、普通ドア・ダブルパンタの11・12次車、A-trainの構体を持つ13次車に分けられる。
15000系はもともと05系の14次車として計画されていたが、10000系のデザインを反映したため新形式へ移行した。
改修工事
ワイドドアで登場した第14~18編成は2012年から2016年までに改修工事を実施。パンタグラフのシングルアーム化やスカート(排障器)の設置、ドア上部の案内表示器の液晶モニタ(LCD)化、一部組成変更、チョッパ制御の編成(第15〜18編成)はVVVF制御化が行われた。主電動機は16000系1次車〜3次車・1000系・02系更新車で実績のあるPMSM(永久磁石同期電動機)を採用している。
なお、改修後の行先表示器はフルカラーLEDに見えるが実は8色カラーLEDである。
変則配置ドアで登場した第19〜24編成は2019年から2024年までに改修工事を実施。こちらは第14〜18編成とはパンタグラフのシングルアーム化や一部組成変更は行わず、前照灯のLED化(これは後に第14編成〜18編成にも波及、05N系にも行われたがタイプが異なる)、設置されたスカート(排障器)が05N系と同型であること、16000系4次車と同じ機器に更新した点が異なる。
第1編成~第13編成は15000系投入に伴い運用を離脱。このうち第1・3・6・13編成が2013年度に3両編成に短縮、VVVF制御化・ワンマン運転対応化改造を行い千代田線北綾瀬支線運用へ転属した。北綾瀬支線用編成はワンマン改造と同時にリニューアル改造も行っており、行先表示器の改良や車内案内表示装置の改良(LEDスクロールから17インチLCDモニタ2画面に変更。バリアフリー対応とはいえ、ひと駅区間しか運用しない割には贅沢な仕様である)を行った。北綾瀬支線用編成は、北綾瀬支線での運用のほか、新木場車両基地構内にある総合研修訓練センターでの訓練車両としても使用されている。
廃車・譲渡
先述の通り第1編成~第13編成は15000系投入により運用を離脱し、千代田線北綾瀬支線用の12両以外は廃車・除籍となっている。このうち第2・4・5・7~10・12編成はインドネシアのKRLジャボタベックへと輸出され8両編成で運用されている。
ただ、インドネシアへ輸出された車両は現在部品の少ないチョッパ制御車であり、故障時の修理が難しくなっている(これは同じく譲渡された6000系の一部や7000系も同様)。
第5・7・9編成は事故や故障などにより廃車・部品取りとなり、現在は残りの5編成が運用されている。
現在の運用路線
10両編成
3両編成
検索時の注意
pixivで検索する際、右上の検索バーから「05系」とだけ入力すると205系や105系等のイラストも一緒に出て来る為、「05系 東京メトロ」のように後ろに関連ワードを付属させることを推奨する。
関連イラスト
関連タグ
東京メトロ05系(表記ゆれ)