作品そのものについては⇒コッペリオン
概要
1、遺伝子操作によって生まれた、放射能に対する抗体を持った子供。
2、その子供たちで組織された、陸上自衛隊第3師団の名称。放射能で汚染された東京での人命救助などを任務としている。(本作単行本カバーより)
これ以降は本編のネタばれ表記も含みます
東京はお台場に建設された原子力発電所で発生したメルトダウンにより、事実上パージされた東京において生存者の救助活動を行うことを目的に作られた。しかし、その裏にはきな臭い思惑が付きまとっている。なお、名前の由来は、古典バレエに登場する「動く人形」コッペリア{COPPELIA}と、イオン {ION}を組み合わせたもの。
共通点
容姿
対放射線能力(イオン交換体)の影響のためか、肌が青白いという特徴がある(アニメイメージビジュアルでもそれが既に確認できる)。また、クローンという性質上、オリジナルの外見的特長を受け継ぐ(特に、ある人物のクローンである黒澤遥人はそれが顕著かもしれない。また、小津姉妹はオリジナルの性格までほぼ受け継いでしまっている)。
能力
遺伝子操作の副産物として、各々が常人離れした能力を持つ。ただし、視力の強化ならともかく、市川迷砂のような能力が果たして”副産物”といえるのかどうかは疑問が残る。
また、東京での救助活動前に、大阪の特別工科学校にて、1~3年の学年に分かれての各種実技訓練、核をはじめとした専門知識についての学習も受けている(これの名残なのか、各部隊も保健係、掃除係など、学校生活にちなんだ名前となっている)。
身体的特徴
既出した対放射線能力の代償のためか、子孫を残す意味での生殖活動が出来ない。また、劇中では、コッペリオンの突然死(処分のためか、はたまた安全装置の意味合いかは不明)の可能性が示唆されており、コッペリオンたちは各々がこの現実に悩むことになる(しかし、これについては小津歌音が立ち聞きしただけであり、情報として不確かな部分も残される)。
また、血液型も各学年ごとに別々となっており、輸血は同学年でしか出来ない(3年生の血液は、あくまで3年生にしか適合しない)。
副産物
キメラ
コッペリオン開発の流れを含む実験生物(劇中では”プロトタイプ”との台詞があるが、これが何のプロトタイプなのかは不明)。見た目は巨大なミジンコでだが、半透明の体内は人間のそれを思わせる構造をしている。怪物然とした見た目とは裏腹に、飛行能力をはじめ、本を読むなどの知性を感じさせる描写があり、また、落ち込んだ市川迷砂を慰めるような行動まで見せていた。二年生と同じく先行して東京に送られ、処分が決定した経緯からか、二年生になついている様子。名前の由来は、生物学上ひとつの個体に、異なる遺伝情報をもつ点と思われる。
エーテル
コッペリオンの持つ細胞から生成されたワクチン。一般人でも対放射線能力を得られるが、イオン交換体が定着せず、その効果は10分ほどしか持たない。
境遇
開発に関わった技術者や、政府関係者(一部例外はある)からはあくまで物扱いされており、話が進むにつれて、この境遇が影を落としていくこととなる。なお、既に記した名前の由来からか、人形と呼称されるパターンが殆どである。