概要
遊戯王GXに登場したカード。
アニメでは通常魔法であり、「このカードを表側表示でデッキの一番上に置く。このカードがデッキの一番上に表側で存在する時、自分のドローフェイズにドローする事はできない」という効果であった。
このように単体で見ると全くメリットが無い、というか自分のドローフェイズのドローを潰すという強烈なデメリットが発生するため絶対に使いたくない効果であるが、アニメのD-HEROBloo-Dは自分のデッキの一番上にこのカートが表側表示で存在すると相手フィールド上のモンスターは効果を無効化され、自分の場のカードに効果が及ぶ相手の魔法・罠カードは破壊されるという事実上のBloo-D専用のサポートカードであり、このカードとBloo-Dさえ揃えばドローフェイズのドローを封じられるというデメリットさえも取るに足らないと感じられるほどに強力な布陣が完成する。
またこのカード専用のサポートカードとして、このカードがデッキの一番上に存在する時にその下のカードをドローする「D-ブースト」というカードが登場している。
エド・フェニックスの父親を殺害してD-HEROBloo-Dを奪っていたプロデュエリストのDDがこのカードを使用。エドとのデュエルでは圧倒的な耐性により彼を追い詰めるが、自身を相手のデッキの1番上に送るというD-HEROダークエンジェルの効果でこのカードを封じられて敗北した。
その後Bloo-Dはエドの手に渡り、このカードもBloo-Dと共に彼の手で使用されている。
OCGでは相手モンスターの効果を無効化する効果がBloo-D単体で適用されるようになり、何よりアニメでの処理をOCGでそのまま再現すると色々とややこしい事態を引き起こしかねないのは目に見えているため、アニメに登場したカードの中でもOCG化は絶望視されていたカードの1枚だったのだが…
テキスト
永続魔法
(1):このカードの発動時の効果処理として、
自分のデッキ・墓地から「D-HEROBloo-D」1体を選んで手札に加える事ができる。
(2):自分フィールドに「D-HEROBloo-D」が存在する限り、以下の効果を適用する。
●自分ドローフェイズにドローできない。
●自分フィールドのカードは相手の効果の対象にならない。
●自分フィールドの「D-HEROBloo-D」は、攻撃力がお互いの墓地のモンスターの数×100アップし、相手の効果で破壊されず、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
解説
デッキトップに放置では干渉することが困難なので単なる永続魔法に変更された。
「D-HEROBloo-D」を墓地からも回収できるのが利点。
「D-HEROダークエンジェル」とは無関係のカードになっている。
ただし、D-フォース発動前に前もって「ダークエンジェル」を相手のフィールドに召喚していれば間接的にではあるが、ダークエンジェルがBloo-Dの弱点であるという展開を満たす事は可能。
「●自分ドローフェイズにドローできない。」は「D-HEROBloo-D」が消えれば解除される。
一応アニメでもDD及びエドは共にこのカードを使用したデュエルで敗北する場合、Bloo-Dを破られたターン内に敗北しているためアニメの再現は可能。
また、アニメには無かったBloo-Dの攻撃力強化と2回攻撃を可能とする効果も付けられている。そのためドローフェイズのドローを封じられる点やあちらの吸収効果による除去と自己強化と併せ、このカードとBloo-Dが揃ったターン内での1ターンキルを狙うのが基本となるだろう。